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Aatishのグラフで感染拡大脱出のタイミングをみる
都市封鎖(ロックダウン)など強烈なsocial distancing(「社会疎化」という訳を提唱します)も集団免疫と関係なく実施して最適な効果が得られるかは分からないでしょう。抑制にある程度成功した先例を調べて、その条件を少し早めるタイミングで実施するべきと思います。
 YouTubeで紹介されたAatish Bhatiaさんのグラフは横軸が累積患者数の対数軸、縦軸が1日新規患者数の対数軸となっており、対策効果見やすいとされています。これから変曲点を読み取ると、シンガポールが患者累計約400人、韓国が同7000人くらいのようです。これを人口100万人比でみると、シンガポール約70、韓国約135となります。(中国は情報の信頼性が疑問です。そうでないとしても世界初なので、教訓を得た後続国のデータと同じといえないでしょう。)

Atish改2s


 日本の累積患者数では、シンガポール並み約9000、韓国並み約17000となります。日本がこのグラフの位置から他国と同じ傾きで推移すると赤破線となり、シンガポール並みでは黒破線、韓国並みで青破線との交点が、各1日新規患者数を表すでしょう。対数軸なので目視で読むのはいいかげんですが、シンガポール並み約1200人/日、韓国並み約4000人/日です。こうなる前に強い活動制限が必要でしょう。
 厚労省の3月27日から4月5日までの(国内事例に限った)全国累計と1日新規患者数を同じグラフに載せて赤丸と赤矢印で表しますが、シンガポールよりも早い段階にあるでしょう。Bhatiaのデータと違うので連結はできませんが、赤矢印の傾きは似ていて、シンガポールや韓国のように急落がすぐ始まるようには見えません。
 都市封鎖などの対策も、機が熟さなければ効果が上がらないのではと、この検討をおこなっていますが、4月7日に緊急事態宣言が行われるそうですから、これから2週間後(私はもっと短いと思います)に急落すれば、シンガポール並みに切り抜けたことになるでしょう。うまく行くことを祈ります。


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COVID-19 | 06:38:42 | トラックバック(0) | コメント(0)
感染爆発 グラフでは
感染爆発の患者増がどうなのか例示してみました。指数的に増加すると考えれば灰色棒も遠い話ではないようです。
ただし、これは累計推移から数理的に推測ではないことを知っておく必要があります。

東京感染爆発1


COVID-19 | 20:51:29 | トラックバック(0) | コメント(0)
新型コロナウイルス 疫学調査の私案5
28# 位置情報の利用
 TwitterでGPS情報付けられないないことが分かりました。google mapでGPS情報を出力できるそうですが一般人が使いこなせるとは思えず、疫学私案は一歩後退。 しかし、

 3月27日にシンガポール政府のアプリを知り、これなら自動的に接触が分かるのでこの応用を考える方が良いと思います。シンガポール保健省と政府テクノロジー局(GovTech)は共同開発した「トレーストゥギャザー」を20日に提供を開始。3月26日までに62万人以上がインストールしたそうです。近距離無線通信規格「ブルートゥース」を通じて、同アプリをダウンロードしたスマートフォン同士が近づくと、端末ごとに割り振られたIDを交換し記録されていきます。新型コロナウイルス感染が確認された人がアプリの利用者である場合、保健省の職員が本人の同意を得てアプリ上の記録を保健省のサーバーと照合。感染者の2メートル以内にいた端末の所有者に通知があります(5m以内で30分以上という情報も)。ソースコードを公開するそうですが、位置情報は記録されず疫学研究には無理です。他の情報について方法を講じる必要があります。

 中国では2月11日から「アリペイ健康コード」を浙江省杭州市などで実験的に導入し1週間で100都市に拡大だそうですが、自己申告の健康状態や(明らかで仕組みで移動追跡し)新型コロナウイルス感染者との接触、感染地域への立ち入りなどから、その携帯を持つ人の感染リスクを緑・黄・赤で表示し、判定がおかしくても(中国では以前から公安対策で多数の監視カメラもあり顔認識技術も高度だそうです)、これがないと各種利用が断られることもあるようです。
 
 韓国でも、クレジットカード使用履歴、携帯電話基地局からユーザーの位置情報、国内の都市に800万台設置されている監視カメラによる追跡で、感染の疑いのある人物を高い確率で特定しているとされ、感染者の自己隔離の監視もしているそうです。

 イスラエルでもテロ対策の端末位置情報を感染者の行動を把握するため利用すると3月14日発表です。

 位置情報を利用者の同意を得て対策アプリで使うことを日本で賛成されるかですね。私はこれまでtwitter利用できないか検討してきました。ネット検索では、公明党のICT(情報通信技術)や厚生労働などの担当者が3月27日に新型コロナウイルス感染症への緊急対応策第2弾に盛り込まれた遠隔健康医療相談事業に取り組むLINEヘルスケア株式会社を視察したそうです。3月31日にはラインで健康状態のアンケートが発表になりました。ただ、位置情報など求める疫学には遠いです。私はライン得意ではなく、未だ見ていません。

lineアンケート0331

 4月3日には、政府が大手IT企業や携帯電話会に新型コロナウイルスの感染拡大の防止につなげるために位置情報などのデータを提供するよう要請し、個人情報などに配慮したうえで協力する動きが出ています。

経済を破綻させずに新型コロナウイルス感染拡大防止には、ワクチンや新薬開発とともに、シンガポールなどに見られるIT利用が重要と3月初めから一貫して訴えています。
 PCR検査が少なかった日本では、4月以降の感染者数は昔の「大本営」発表で疫学的に意味はありません(PCR検査が韓国並みでも感染爆発期には意味は少ないです)

COVID-19 | 18:53:08 | トラックバック(0) | コメント(0)
押谷仁の3月29日版「COVID-19への対策の概念」をどう理解する
厚生労働省対策推進本部クラスター対策班で活躍する押谷仁先生の3月29日版「COVID-19への対策の概念」 をどう理解するかです。

1)まず、PCR検査の必要性は認めていることです。「突然見えた感染連鎖2月13日」というスライドで「軽症・無症候を含め感染連鎖の全体像をつかむためにはほぼすべての人のPCR検査が必要な状態」としていることです。
 これを理解するには和歌山県での一件をおさえておく必要があります。2月13日当時、PCR検査対象は主に中国への渡航歴がある人または感染が確認された人の濃厚接触者に限られていましたが、感染が疑われた5人はいずれの基準にも当てはまらなかったのに、和歌山県仁坂吉伸知事と県福祉保健部の野尻孝子技監は、PCR検査を行い医師の感染を明らかにし、接触した470人のPCR検査を大阪の協力を得て実施し、10人の感染者を見つけました。厚生労働省は、2月17日にいたって基準を緩和。渡航歴や感染者との接触にかかわらず、懸念すべき症状のある人のPCR検査を医師が要請できるようになりました。
 その後も保健所が医師からの要請を断ることがあり、医師会アンケートで290件に及んでいます。3月24日TBS報道1930で元防衛大臣中谷さんが検査について「感染が爆発した時に、機材や病室が今のうちに出尽くして使えないということにならないよう、今はコントロールしておくことも必要」と言っていました。何人もの解説者がPCR検査を増やすことについて後ろ向きのコメントをしていました。
 私はPCR検査を多くやった韓国が医療崩壊していないという情報を早くから引用していました。4月1日には影響力のある山中伸弥教授が「感染者の受入れ体制を充実させた上で、二次感染を防ぐために「ドライブスルー検査などでPCR検査体制を拡充し、今の10倍、20倍の検査体制を大至急作るべき」と述べました。4月2日の安倍晋三首相が衆院本会議で、PCR検査に関し「東京都を含め、全相談件数に占める実施の報告件数が低い都道府県については、背景や事情を調査する」と、尻叩きに転じています。
 なお、このスライドで「感染連鎖が突然見えた段階ですでに感染連鎖が国内各地で進んでいた」というのは。科学的に一意に伝わる記述ではなく、心理推測を許してもらえるなら、狼狽を感じます。

2)肝心なクラスター対策の論理です。押谷は、「流行初期の最大の謎」というスライドで、濃厚接触者から感染が出ていないとしています。
 しかし、1月28日に日本人初感染判明の奈良県のバス運転手と、大連市からのツアー客を乗せたバスに1月18-22日、同乗していた千葉県のバスガイドは、大連で感染者は少ないことなどから、厚労省は、運転手から女性に感染が広がる「三次感染」が起きた可能性があるされています(余談ですがtwitterでは運転手とガイドが濃厚接触と聞いて男女関係を想像したとのこと。今は和歌山の例のように言葉の意味が一般に知られるようになりましたが)。押谷論理の前半がおかしいように思います。

押谷スライド
押谷スライド4

3)論理後段は、非クラスター(散発)は家庭内にある限り(初期を過ぎて)感染が起きても、いずれ消滅するので、クラスターさえ押さえれば防げるという論理です。なるほど、家庭内に閉じ込めることができたら、重症化して入院・死亡となっても、クラスターにはほど遠く、消滅するでしょう。着眼は素晴らしいですね。ある人に言わせると、「クラスター抑え」は天才的な発想だそうです。
 しかし、「クラスターにはPCR検査を徹底してやる」というのは研究者ならしごく当然で(忖度してくれた解説者たちは感染疫学研究者ではないですから)、ドイツをはじめ先進国であればどこでもやっているのではないですか?非クラスターに手抜きで批判を浴びないため、なにかやっている口実と後世に言われるのでは。
 一方で、非クラスターには資源は裂かないという形になって、保健所のPCR検査抑えをもたらしたと言われてもしかたないでしょう。

4)諸外国に比べてPCR検査が少ないこれまでも(天才的な発想を生んだ自信で)患者は把握できていると思っているようです。感染経路不明とされる新規患者が増えてきた3月下旬から自信は崩れたようですが、この3月29日版スライドでも、漏れてしまった帰国者が感染経路不明の原因と考えているようです。本当でしょうか?このスライドの2番目「COVID-19:多くの感染者は無症候・軽症で、すべての感染連鎖を見つけることはほぼ不可能」を忘れていませんか。

5)これを踏まえて、感染で起こることを模式にしてみました。数字は感染の世代で、0次の感染源αから5つの感染が生じています(押谷らは実効再生産数1.7説ですが、ここは説明のためのミニミニクラスターで)。2次に感染をもたらしたものは丸で、もたらさなかったものは四角で表します。不顕感染は無症候で破線によって表します。Bのように発症しても「流行初期の」で例示されたように、感染を産まず、抗体を得て直るか死亡するものもあります。Cのように、無症候だからといっても感染を産む例があります(多くの疾患で感染性を獲得する期間は、潜伏期より短いというのは、門外漢には意外でした)。押谷らがこのCを認めるかどうかです。

再生数2

6)これまでAやCやbにはPCR検査をしなかったでしょうから、aやcやdは感染源が不明となることもあるでしょう。押谷スライドのように、Cが漏れた帰国者である必要は全くなく、いくらでも感染中に生じるのです。
 4月4日の東京都の新規患者数は118人、渡航者1人、感染経路不明で調査中81人です(81人は深夜飲食を隠していると疑われたようですね)。感染経路が分かった36人よりも不明者が倍以上で、クラスター班論理がおかしかったのです。おそらく連日疲労困憊であろう押谷やそのスライドを信じた人たちを一方的に批判するつもりはありませんが、国を救うかどうかの判断する方たちには、科学的議論を提示する義務が私にはあります。


COVID-19 | 11:24:36 | トラックバック(0) | コメント(0)
感染経路不明の意義
 前に人口あたりの患者数の資料がなかったので自分でグラフを作りましたが(*1)、東京都における新型コロナウイルス感染症の新規患者の半数近くが感染経路不明になって爆発的増加のおそれといわれても漠然としていて説明を探しても見つかりません。3月29日には68人中26人が感染経路不明です。(*1)その後、札幌医科大学がより広範なグラフを提供しています。
 西浦博らの報告(*2)に捕捉率が半分くらいとされていますが、中国のデータを用いておりあてにならないとされます。これでは、68人ではなく約130人いるだろうというだけで、不明26人の意義は分かりません。
 3月27日、西浦博教授の疫学の総論を読みました。数式もたくさん出てきて、午前3時でもあり、途中で後何ページあるか確かめるほど難しかったですが、パラメータさえしっかり理解すれは、教科書の数式なので展開を気にする必要はなく、かろうじて理解できたでしょう。段階を追って知識を深めていく素晴らしい構成になっており感謝です。
 (*2)岩田健太郎先生のコメントだが、いつのまにかリンク切れ

図1
再生数1A

 独自の図1を作成しました。上段の数字は世代を表し、0次にある円を感染源とします。1次にある縦長円は感染に遭遇しない人々、四角は不顕感染や軽症で他への感染をもたらさなかった例で、他の資料では表されることはまずないでしょう。
歴史の浅い新型コロナウイルス感染症では、これら合わせて人口の8割くらいではないかとされているようです。
 感染源1人から生じる感染者の数を再生産数R0(アール ノート)と言います。これは疾患の種類や流行の経過で変わります。新型コロナウイルス感染症では約3とされ、1次の3個の円で表しています。これらが感染源となり約4日(*3)で次の感染を引き起こしていきます。
 感染源は多くが2-3週間の罹病期間を得て感染者の2%の死者を出すされているので(もっと少ないとも言われる)0.98人となって抗体を得て治癒することになります。四角で表した感染をもたらさなかったグールプも同様に抗体を得て治癒することになります。
 縦長円の未感染数は十分に大きいので、これらが抗体を持つ治癒群が人口の約60-70%になって集団免疫となるには長期間かかります(宮坂昌之 大阪大学免疫学フロンティアセンター教授は疑問としている)。

図2
再生数1B

 新規感染者数は、0次1人、1次3人、2次9人、3次27人、n次 3 n乗人と増えていきます。感染経路不明の患者(図2のa)も、このルールによると考えられます。つまりA-aの間が不明と同様に、つながりが分からないbとcの2人が確実に存在します(もちろん別な不明者dが実はAからでありbの位置に収まるべきという可能性はありますが、保健所の担当者の問診は熱心というかしつこいくらいでbやcも見つからないそうでうから、大都会では離れていると考えておかしくないでしょう)。
さらに、Aも帰国してすぐなどでなければ、BやCが存在しd-f、g-hと合わせて8人いるが症状軽くて見つからない可能性があります。
 東京都の3月21日からの新規感染数(総数/渡航歴/感染経路不明)は以下のとおりです。
21日   7/1/6
22日(日) 2/2/0
23日  16/5/5
24日  17/3/9
25日  41/5/13
26日  47/6/24
27日  40/0/18
28日  63/3/23
29日(日)68/6/26

 29日だけみても68人ではなく、26人のbc分52人も加わった113(68+52)人のはずです。68人の約1.66倍です。(単純すぎる設定ですが、1次さかのぼって26人に各8人も伴っているとすれば、さらに208人いたはずとなります。)
 感染性獲得が4日なので、1週間に2次進んだとすれば9倍ですから、21日の7人から28日の63人もうなづけます。
(*3)、現在まで に COVID-19 の平均世代時間は 4.0 日間であることが明らかとなっている(Nishiura et al. Int J Infect Dis 2020, in press)。新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(第5回)3月2日

 不確定要素が多すぎて感染経路不明者数から背後の感染者数を割り出す有力な方法が専門的にもないようで、この話もいい加減な話とされるかもしれませんが、歴史の浅い新型コロナウイルス感染症では前向き研究で裏付けられた確たるものはないのです。
 権威者の真の結論より、私自身や皆が理解できる正しい考え方が、不安を除く唯一の道と考えて、神経内科医としては4日間ほど深入りしてしまいました。なにせ専門外なので間違いがあればお知らせください。



COVID-19 | 18:51:40 | トラックバック(0) | コメント(0)
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