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東京医科大学荒谷聡子論文の真実2
 一般(弁護士含む)の方は知らないでしょうが、池田脳抗体のN=1発表は研究者にとっては「銀座をフルチンで歩く恥ずかしさ」です。なすりつけ派の長文居士でも「N=1発表と言わないようにしましょう」と泣き言を述べるくらいです。
 その脳抗体がデタラメと分かって後も、村中「異端」裁判の関連資料によると2017年初頭まで厚労省は池田らに乗せられていたようです。その材料が、東京医科大学医学総合研究所講師荒谷聡子が筆頭著者(中島利博教授責任)で、Scientific Reportsに 2016年11月11日公開の「Murine hypothalamic destruction with vascular cell apoptosis subsequent to combined administration of human papilloma virus vaccine and pertussis toxin」と思われます。村中さんの記者会見場で活動家がそのコピーを叩きつけたものです。衣笠先生が統計処理などについて英文で批判コメントを出していました。
 そこで、2016年3月のようにならないよう、2017年3月15日に神経内科一歩前進ブログでこの論文の素人的な誤りを指摘しました。この後、新年度の研究費が減額されたと池田らが厚労省に文句を言っています。
 この論文は2018年5月11日にretractionされました。「撤回」訳されていますが、著者らの意向ではないので「没稿」とする方がより正確でしょう。編集者の理由に反対する記者会見が5月22日(火)に予定されているそうです。しかし、その理由以外でも、研究の基本的な欠点がいくつもあり、査読で不合格となるべき論文だったのです。

 「HPVワクチンによるとされたマウス第3脳室狭小が正常マウスでも見られる」(図1)ことは、ブログをみた厚労省も基礎系研究者もすぐ分かったでしょうが、たとえ脳外科医であっても動物を扱わない医師には理解されずブログ記事に疑念をもったでしょう。
 前置きが長くなりましたが、そこで今回の説明です。マスコミのみなさんも納得して、その記者会見に、ブログ指摘内容をなぜ荒谷らが知らなかったのか質問してください。

 下の図2でトウガラシ様の左右側脳室の間に第3脳室という薄い空間があり、側脳室からの脳脊髄液が脳外に流れる通路です。この通路が閉塞すると非交通性水頭症という重篤な障害をきたします。荒谷聡子論文を聞いた人は「HPVワクチンによってマウス第3脳室狭小」したのだから水頭症と同じ障害が起きたと考えたでしょう。

 図2 マウス脳室系

第3脳室説明2

 第3脳室はヒト(図3)も同じですが、左右の連結部の周りにあり、強いていうなら上下に分かれています。ですから正常のマウスでこの下部で左右が密着していても何も問題が起きないのです。脳脊髄液がしみだすように流れるだけです。

 標本は第3脳室の下部しか見ていません。実験の匹数が足りないので対照群にこういう例がたまたま出なかったのです。こんな素人レベルのことが分からず、HLAの頻度と保有率を間違えたように、「ぬか喜び」で論文を書いたのです。他の点でも、池田のn=1発表よりはマシですが、素読でrejectが当然です。

図3 ヒト脳室図(wikipedia) third ventricleと書かれた灰色部が第3脳室、その中の白抜きが左右の連結部

Gray734.png

再掲  図1 荒谷聡子論文の脳室異常と正常マウス図譜
第3脳室Aratani正常比較
 図譜で涙滴様の隙間が上下に見えますが、これらが第3脳室の上部・下部ではありません。矢印の全長が下部の高さです。

図1と図2は当方が作成したものです。自由に転載してください。


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子宮頸がんワクチン | 17:11:40 | トラックバック(0) | コメント(0)
2018年2月5日朝のNHKテレビでHPVワクチン ニュース
NANAさんには前回掲載の直後に連絡していますが、何の応答もありません。よって、オッズ比について種明かしをする予定でしたが、速報性が重要と考えてこちらを掲載します。準備していなかったので、追加修正もあるかもしれません。

2018年2月5日朝のNHKテレビニュースで、昨日の厚労省の子宮頸がんワクチン専門家会議を伝えていましたが、子宮頸がんによって子宮頸全摘後の患者と、相変わらず接種後のギランバレー症候群(脱力)というものの全身疼痛の少女とを、後者にかなりの時間をかけて紹介していました。ギランバレー症候群はどのワクチンにも例があり、ワクチンと関係ない例もみられますが、疫学調査で子宮頸がんワクチンとの関係は否定的です。ギランバレー症候群で腰痛などはありますが、全身が痛いとかは別な病気です。厚労省はその中でギランバレー症候群とされた例で神経伝導検査まで示して診断した数がいくらあるのか明らかにすべきです。
 なすりつけ派だけでなく、会社側も賢い弁護士の戦略で、はれものには触らず、ワクチンの損得で接種再開に持ち込めると思っていたでしょうね。番組どおりだとすると、子宮癌予防10万人に約200人、ワクチン後異常10万人に約90人という紹介でしたので、6連装のロシアンルーレットより悪いクジを引く人いるでしょうか? かねて言っているように、臭いものに蓋が間違いです。

 報道としては、患者はその主治医が紹介するべきです。症例を疑問としている医師ならそれも率直に、症例が真だとする医師ならその責任で紹介されるべきです。ニュースではどういう医師がどう言っているか全くわかりません。なすりつけ派医師もいるはずなので、ニュース作成ができないはずないですから、このようにすべきです。

 村中さんの本はまだ入手していませんが、権威よりも、凡人でも理解できる事実を示していくことが必要です。

子宮頚がんワクチン副反応77
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)」

子宮頸がんワクチン | 16:32:16 | トラックバック(0) | コメント(0)
NANAさんの意見に答える2
前回に続き、その2に対する反論です。<>は彼の引用、「」はこちらの言葉です。 以下、本文。

<<村中氏が「p値0.0162で有意差はない」と書いている出典(記事もしくは論文)を教えていただけますか>「鹿児島大発表が対照群としてHLA研究所の千単位の検査数使ったので、村中記事の「HLAアレル頻度はFisherのExact検定によりp値0.0162で有意差はない」になりました。これでNANAさんの誤解はなくなったでしょう。」 十分な統計検出力(症例数)がない段階のパイロット研究に対して、村中璃子氏やPOWriter氏のように、「有意差はない」の結論が既に出ているかのように言うのは、疫学統計的な観点からみて正しくありません。>
 これがNANAさんが科学者でない現れです。科学者は証拠に基づいて議論をしますので、あの池田氏でさえこの言い方はしないでしょう。数が少なくて有意差が出ないなら「差があるとはいえない」となるのです。村中さんも私もそれ以上のことは言っていませんが、それで充分なのです。「疫学統計的な観点」などあなたの身に合わない表現ですね。

<POWriter氏が指摘するように、対照群としての日本人母集団のHLAアリル頻度について疫学的に妥当な数値を設定するためにはクリアすべき課題があるのはたしかですが、それは無理、不可能なことではありません。ですから、問題点があるなら淡々と指摘し、どうすればそれがクリアされるのかということまで含めて提言することが真っ当な科学的批評態度ではないでしょうか。略 POWriter氏ならその能力はお持ちだと察します。それを建設的に発揮してもらいたいものです。それが医学者、科学者たる矜持ではないでしょうか。>
 「最低でも地域別に人口比に応じた標本数など、理論的に正しく行わないといけません。」とPOWriter氏が問題点を「淡々と」指摘し、これを解決するように求めて「提言」しているのですから、POWriter氏の論は「真っ当な科学的批評態度」だと、NANAさんも認めざる得ないはずを、おかしい風に言っていませんか。

<表3 略 一定の疫学統計的な検討や処理がなされた>
 その表中の研究では正しく処理されたはずですが、鹿児島大学も信州大学もそれをやらなかったのです。POWriter氏の指摘を受けて、言いだしっぺの鹿児島大学はHLAについて有意差を言わなくなったと書評にかいてある(*1)通りです。

<(オッズ比がそんなに高くない)そういった疾病ではHLA検査は疾病を高い確度で診断するのためのツールとはならないかもしれませんが、発症のリスク要因としての情報提供や、疾病の原因や病理の解明ひいては治療法探索のための有用な知見を提供するものになると思います。>
 「特異度(specificity)=D / ( B + D )は4割でとても低く」ということの臨床的な意義が分からないのは、NANAさんは医師ではないので許してあげますが、NANAさんでも理解していそうな、次のデータでのオッズ比とその95%信頼区間はいくらですか?そして、その意義をお得意な「疫学統計的な観点」から論じてください。答えをお待ちします。私のブログのコメントは誰でも書くことができますので。
(提示開始)
 HLAについては引っ込みがつかなくなった鹿児島大学とちがって少しは客観性がありそうな信州大学症例で該当HLA保有者は10例、非保有者は4例でした。一方、鹿児島大学が引用した研究における対照群の該当HLA保有者は64%(非保有者36%)でした。(*1)

 症例発表に近い平成26年3月までのHPVワクチンの副反応は全体で10万接種対27.8件、重篤は10万接種対6.9件でした。頻度0.000278の「全体」には他のワクチンでも見られる軽い症状も入っています。より核心に近い重篤の頻度は0.000069になります。
症例数に達する対照数は、重篤では202899人(14/0.000069=202898.5人、)となります。よって、対照群で当HLA保有者64%は129855人、非保有者は73044人になります。これらを2x2表に配することができます。発症群が微々たる値なので対照群から引き算していませんでしたが、正しく配すると;

______副反応発症群__異常なし対照群__横計
該当HLA+___10人____ 129845人____ 129855人
該当HLA-___ 4人____  73040人____ 73044人

 これがHPVワクチンを受けた人における該当HLA保有の分布になります。報告数が増えればその分対照数も増えるだけです。
(提示終了)

<POWriter氏のブログ記事の個々の記述には妥当なものもありますが>
 ほめていただいてありがとうございます。
<全体の議論の運び方には相手を貶めたいという目的が先走りした強引さと恣意性を感じます。>
 どういう点が強引か教えていただかないと負け犬の遠吠えになりますが。

<「ワクチンの接種前に検査を行い、この遺伝子がある人は接種しないといった予防法の開発にもつながるという」という発言について。 仮にそのような発言があったとしても、『ワクチン接種を判断する上での副反応発症のリスク要因情報のひとつになる可能性がある』といった趣旨の発言だったのではないかと思います。そうであれば特に問題にされる発言ではありません。仮に、引用されたような発言があればそれは問題と言えるかも知れませんが、さすがにそこまで拙速な発言があったとは考え難いです。>
 ここらからNANAさんがHPVワクチン問題について流れを知らないことが明らかで、発言が問題であるかのように考えるなど頭が混乱(*2)していますね。その発言には何の問題もありません。検査の特異度が高ければ。

 海外ではしっかりした疫学でHPVワクチンの安全性は確証されており、わが国で確証されていない副反応が多いことの説明に動員した、東アジアに多いHLA- DPB1*05:01保有率が、このHLAが少ないデンマークにも報告が多いことと合致しないとPOWriter氏に指摘されて、棺おけに入った議論であることが、NANAさんはほとんど理解できていません。科学的トレーニングがない主婦でもおつりの計算できる人であれば、たやすく理解できることですよ。

HLA議論1

オッズ比でも何も言えず、鹿児島大学もどう対面を繕って逃げるのか苦心しているのに、NANAさんのおかげで蒸し返えされて、さぞ迷惑でしょうね。お気の毒。

(*1)書評から引用、「2016年11月の荒田論文では、HLAについてはわずか片段7行、全角換算130字分スペースで保有率(ブログのとおり健常者で62-64%)のみ記載、理由のとおり有意差については一言も述べず、考察もなしですから、彼らの完全な負けです。」
(*2)前回も指摘した、彼の<有意水準p値=0.0162という数値を示して「有意差はない」としたのであれば、相当な数の症例データが集められたことを意味しますが、副反応被害者を一切診ていない村中氏と松田氏はそれをどうやって得たのか不思議です。村中氏が「p値0.0162で有意差はない」と書いている出典(記事もしくは論文)を教えていただけますか>も、HPVワクチン問題を少しでも知っている人には開いた口がふさがらない程の、愚問です。

2018/3/9追記;急いで出したので、提示部に引用元記載せず、簡単な誤りもありましたので修正。頻度の引用は「2017年産婦人科医会鈴木106_170208.pdf」、第10回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料による。修正後も論旨は同じを確認しています。

子宮頚がんワクチン副反応76
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)」

子宮頸がんワクチン | 18:05:50 | トラックバック(0) | コメント(0)
NANAさんの意見に答える1
 職場を変えるためブログを休んでいました。2017年10月に回復期リハの病院に移り、半側空間無視の検査プログラムを作るためPythonの勉強など、大きな意義を感じて楽しく働かせてもらっています。ワクチン問題より重要と思われるインスリンのスライディングスケールについても出版を目指して原稿書きしています。

 ワクチン問題についても、紹介したい本などありますが、本年2018年1月20日にNANAさんが私に反論というのを見つけたので、先に正しておきます。私は、科学者としてのトレーニングを経ていない中高生や主婦などに誤解があっても責めるのではなく教えていくという姿勢でブログをやってきました。しかし、知識人や知識人のふりをしている人には遠慮なく断じていきます。

 経過ですが、村中さんの記事に対する「宇多田ヒカルのファンさん」の記事に私が徹底回答をして、村中さんにおかしいところはないことを論じ、なぜ同氏のブログで正々堂々と意見を述べないのかと指摘しました。本来、アマゾン書評は、本に対する意見は載せるが書評子間の議論は載せないという方針なので、私の投稿もかなり苦労しました。本の執筆者が意見を載せられない仕組みなのに、同氏が村中さんに質問をしており、答えられないことがあるかのように読者に思われないよう、公正を期すために私の論議を乗せるべきではないかと運営者に訴えて、やっと認めてもらったのです。
 NANAさんも村中批判でしたが、これに対する反論を書いても先の理由からか載せてもらえませんでした。そこで、私のブログでNANAさんに対する回答を載せました。その内容から女性かと思っていましたので、「ネット検索して書評に記した日付の記事をたどれば分かったと思いますが、されていないようですね。重複略 村中さんが独自の研究をしたように誤解されているので、この問題に関心を持たれて日が浅いのでしょう。そのような方を大事にしたいと考えて、できるだけ分かり易く説明します。(もしNANAさんが専門職の方であればバカにされたと思わずに、当ブログが一般市民に対する科学的説明を目指していることをご理解して、許してください)」と書きました。

 今回、昨年9月に彼のブログでその回答に2つに分けた反論していたことを知ったのです。NANAさんは「某国立大工学部卒 職歴:色々」とのことです。その1に対する私からの反論が今回分です。大して内容もなかったので、こちらの反論もそれなりで、ボクシングでジャブのようなものです。<>は彼の引用、「」はこちらの言葉です。以下、本文。

<性交渉開始後の女性の中には、ワクチンの標的HPV型に既感染で接種の意義がなくなっている方もおられるのですから、こういった情報は広くしっかり伝えなければならないものです。>
性交渉開始があってもHPV感染したとは限らないことはNANAさんも分かりますよね。性交渉で切ってはいけないですね。情報は正しく伝えましょう。

Japan-in-depth動画の中で村中さんが日本では「未認可で販売もされていない」9価ワクチンを紹介したことで、「村中さんは確かに子宮頚がん患者の診療をしてはいないのでワクチンを広めようというより」という私の発言が当たっていないと言っていますが、9価ワクチンについては海外では、日本で使われた2価ワクチンと同様な研究がしっかりあり、村中さんがそれを踏まえて発言するのは科学者(医師)として当たり前で、セールストークとは言えないので、私の発言が間違いとはいえません。

 村中さんが、紀州仙人さんでもあきれるN=1発表をした池田氏から訴えられても、メーカーが村中さんを助けたようには思えません(対立していたとは思っていませんが)。それで、見かねた有志が村中さんの支援に乗り出したように思われます。その有志の方々はワクチン推進の立場の方も多いと思いますので、支援を受けるようになってから村中さんがその立場により近づいたかもしれませんが、それは未だ確認できていません。村中さんは海外でのHPVワクチンの評価をそのまま伝えようとしているだけで、何も恥じることはないです。

 NANAさんのいう「デメリットやマイナス面のリスク」は、報道された少女たちの心因性障害をHPVワクチン副反応とみなしてのことです。NANAさんが、もともな神経内科医でない限りその診断に異議を唱えることはできません。
 続編あり。

子宮頚がんワクチン副反応75
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)」

子宮頸がんワクチン | 11:19:12 | トラックバック(0) | コメント(0)
Arataniレポートの真実1
 Scientifc ReportsのAratani報告の異常脳室狭小は正常図譜にあり

 まずジャブ1発ですが悶絶するボディーフックになるでしょう。もっと整えてから出す予定でしたが、厚労省が池田処罰に迷わないように、なすりつけ派の逃げ口上をつぶすため、部分的ですが繰り上げて出します。今年(2017)9月の世界神経学会で過大評価されないよう関係者に伝える意味もあります。池田脳抗体の村中記事と同じくらい重要なので、責任を明らかにするため署名入りで出します。

 Scientific Reportsは速報誌です。Journal of Xと称されることが多い学術雑誌では専門学会が厳しい審査をするので投稿しても採用されるとは限らず、採用されても出版まで時間がかかることが多いです。出版されて始めて業績になるので(投稿の早さは参考程度)競争が激しい領域では、これらを嫌って速報誌に投稿もあります。その紹介(*1)では、事前評価は「1人以上の査読者」とあるので1人のこともあるのでしょう。学際的速報誌ですから審査員が適切とはかぎりません(このブログシリーズで審査がこの程度かとわかるでしょう)。

 今回はArataniレポートを詳しく紹介しませんが、彼女らが売りにしているHPVワクチンと血液脳関門を壊すための百日咳毒素を投与したマウスの第3脳室が傍にある視床下部病変により圧迫されて狭小化している(図1上段)ということに疑問です。

図1 Arataniレポートの異常脳室狭小正常図譜にも見られる

第3脳室Aratani正常比較

 下段は「正常」マウスの第3脳室ですが、上段と比較して差がありますか?上段と比較して差はないでしょう!よって、図1上段がHPVワクチンと百日咳毒素によるものとは断言できないのです。

 このAtlas(*2)はNew South Wales大のPaxinosとMcGill大のFranklinによるもので、学術界にあって厳しく超一流のAcademic Pressが出版し、世界中の研究者が使っている標準の「正常」マウス脳図譜です。これは正常1例ですが、世界的な解剖学者ですから、Arataniらより標本作成技術は優れており標本を見る目は確かなので、標本作成上の人口産物ではありません(逆にArataniらの技術がどうかは今後検証が必要です)。1997年出版以来、20年以上も世界中の研究者が見て、何の問題もなく「正常」マウスの図譜であるとしているのですから、Arataniらがこれを知らなかったら未熟と言われてもしかたないでしょう。

 他の学術雑誌で「研究分野における理論的展開に欠ける」として拒否されたものでも、「技術的妥当性を有する」のであれば、重要性を担保せず、速報誌として採用すると述べています(*1)。HLAの遺伝子頻度を保有率と間違えた鹿児島大学と同じように正常例を異常例と見立てても、「技術的妥当性」には触れないのです。

 Arataniらは「とんでもないいいがかり」と言うでしょうが、このいいがかりを否定できない研究デザインを組んだ彼女らが愚かなだけです。これを避ける方法を、まともな研究者は知っています。この欠点を指摘したこの記事が、現時点では科学的に正しいのです。この記事に納得された方は、この記事引用紹介してください。

 なお、第3脳室の「狭小?」があっても正常というのに疑問の方もいるでしょうが、説明はこれで終わりではありません。私に限らずこの視点からこのレポートを見れば、なるほどという穴が他にもっと見つかります。いずれ順次紹介しますが、研究デザインが劣るこの程度の論文を批判するよりももっと重要なことがあるので、遠回りでも王道的解説の後にします。(今月のワクチン関連はこれまで)

2017年3月15日 小嶺幸弘

(*1)http://www.natureasia.com/ja-jp/srep/journal-information/faq
オープンアクセスの学際的電子ジャーナルで、論文の重要性は担保せず、論文を出版する際には18万円のArticle Processing Chargeが必要。 以下原文;Scientific Reports で論文を出版するメリットは?Scientific Reports での論文出版は、短期間での論文掲載が必須の場合、研究分野における理論的展開に欠けるものの技術的妥当性を有する論文の場合、否定的な結果を記述した論文の場合などに対応しています。
(*2)The mouse brain in stereotaxic coordinates. Paxinos, G and Franklin, K.B.J., Academic Press, New York, 1997

世界神経学会の月を訂正しました。

子宮頚がんワクチン副反応74
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

子宮頸がんワクチン | 23:56:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
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