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子宮頚がんワクチン副反応42
ニューロドクターさんに返事
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 ニューロドクターさん4月21日コメントありがとうございます。

1)子宮頚がんワクチン副反応28(2016-01-17 )で「過去に薬害はいくつありました。専門家が間違える未知の事もあるのです。しかし、これを解決するのも疫学に基づいた科学的調査です。」と述べました。
 医学生のころHIV訴訟の手伝いをした国立病院機構福島病院の産婦人科医長河村真先生が、2016年4月12日に「薬害訴訟の濫発に「科学的思考」で立ち向かい、真の「患者の利益」を守ろう ~子宮頚がん(HPV)ワクチン被害者の集団提訴に思う~」を書いています。その中で、「薬害エイズ事件」を患者側勝利に導いた米国CDCMMWR(週刊レポート)は、広義の性感染症であるHPV蔓延を防ぐため、13歳未満の「男女」へのHPVワクチン接種を積極的に勧めています。Human Papillomavirus Vaccination Coverage Among Adolescents, 2007–2013, and Post licensure Vaccine Safety Monitoring, 2006–2014 — United States 」と書かれています。
 世界水準のアカデミズムではHPVワクチン副反応は問題になっていないのです。日本では一部の疫学音痴の方が、世界的に不利・孤独の中(もしかしたら前線かもと)がんばっているというのが現状です。あまり追い込みたくないですが、日本小児科学会など17団体見解も発表されました。あなたの立つ位置を自覚された方が良いですよ。

2)その総説に限らず、各種ワクチンで自己免疫機序によっていくつかの障害が起こることは周知されていますが、あなたの引用; As autoimmune diseases occurs frequently in female adolescent, it is difficult to assess the role of HPV vaccine in the pathogenesis of these cases and no conclusive evidence has been reported thus far. にあるように、関係なく発症が重なることも、まともな医者なら知っています。
 私のブログは読んでいないのですか?子宮頚がんワクチン副反応15(2015-11-20)で、2015年のSchellerが、デンマークとスウェーデンの計398万の女性の住民ベース研究で、子宮頚がんワクチンにより中枢神経脱髄疾患は増えていないことを完璧に示しています。

3)田中さんは、前がん状態から癌が生じるという医学生であれば常識のことも知らない役人仕事を批判もせずコピペする素人です。あなたもそのレベルなのですか?今後もコメントをされるなら、この質問に御回答ください。
 池田レビューにもどうかと思う引用があります。平山幹夫さんも、内容に合わない思わせぶりな週刊誌の電車つり広告のように中身を読まずに村中FBコメントに引用して、子宮頚がんワクチン副反応30(2016-01-24、「説明困難な症状」のごまかし)でこっぴどく反論されています。
 田中さんを引用することで、あなたの質も判断されますよ。「下記の論文のTable 3、、」で何がいいたいかも不明ですから、あなた自身のブログを作って解説してください。一般の人が分かるように議論するのが専門家の役割でしょう。

4)私は、村中さんと何のコネもありません。他の読者にも知ってもらいたいために、メール返事ではなく、子宮頚がんワクチン副反応40(2016-04-14)で「当ブログはあくまでも科学的議論の場ですので、誤解に基づく当方と関係ない弁護士関連の記載は、削除して御自身のFacebookなどに移して頂けますようお願い申し上げます。」と述べました。読んでないのですか?議論のためには相手記事を読む必要があるでしょう。短い高々40回の記事ですよ。
 あなたの「日本人のHLA DPB1*05:01のallele頻度が35%である 略 鹿児島大学で57.1%は、高めの数字であることは間違いない。」(村中さんが有意差を否定し、あなたも否定に沿った「症例数が少ないのが問題ではあるが、症例数を150例に増やして検討すると、明らかな有意差が出る可能性があり」とコメントしています)
 私はあなたのコメントをしっかり読んで、引用ではないオリジナルな作業をして子宮頚がんワクチン副反応39(2016-04-07)で、「対照となる日本人のHLA- DPB1*05:01の保有率を推定し、略 Fisher Exact test検定の結果、鹿児島大学での検査群は対照群とP値(両側)= 0.08549>0.05で有意差なし。信州大学での検査群は対照群とP値(両側)= 0.71698>0.05で有意差なしです。P値>0.05で有意差なしに異論を唱える人はまずいません。」と述べたので、池田班長も見限って、厚労省もあきれて異例発表というのが最新状況ですよね。

 原題にもない「村中璃子氏へのメッセージ」として今回も出されていますが、当方と関係ないのに当ブログに投稿するのは、レストランに入って持参弁当を広げるようなもので、民法には触れずとも社会人の行いとして顰蹙ひんしゅく)ものでしょう?(私に対する批判は当然引き受けます)
 今回正式に、科学的議論の場ですので当方と関係ない弁護士関連の記載は削除して御自身のFacebookなどに移して頂けますよう、お願い申し上げます。私も、あなたがどういう思想か知りたいところです。

後書き;長すぎて4月22日からコメントupに失敗重ね、新しい内容や、科学的議論の場の構築に重要な点もあり、ブログ本文に掲載しています。

子宮頚がんワクチン副反応42

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子宮頸がんワクチン | 09:59:54 | トラックバック(0) | コメント(0)
井手禎昭 「ひとはなぜ 平穏死できないのか
井手禎昭 「ひとはなぜ 平穏死できないのか-満ちたりた最期を迎えるために」

 3月に東灘医師会の井手禎昭先生から「ひとはなぜ 平穏死できないのか ──満ちたりた最期を迎えるために」が贈られてきました。「がん難民」の著作もあるそうですが、こちらは150ページの小型本です。本を書いた方なら分かるはずですが、これだけでも原稿は多量ですし、内容も読むに値するものでした。

井手平穏死1s

 井手先生は大病院の癌専門医から在宅医療に進んだ方で、同年に石飛幸三医師が「平穏死のすすめ」を出版されているそうです。私は急性期畑なのでこれらを読んだことはありませんが、癌などだけでなく「認知症が進み本来の『個人』がもうこの世にいない状態」という記載は注目されました。

 私も、父の窒息を口に指を入れて助け(咄嗟でハイムリッヒ操作できず)、タバコ肺で肺炎を民間病院で助けてもらい年余を楽しく過ごし、最後に腎透析はしないというその病院の決定を受け入れ、肺うっ血に全点滴中止をお願いして、感謝の末期を沖縄タイムス紙に投稿しました。

 私のブログは余分な文字は1字でも減らすというものですが、井手先生の本は微妙な家族心理に配慮した言い回しになっています。特に、p129「寿命には限りがある」からp146までは紹介文ではなく実際に読んでいただきたいと思います。

 4月から尼崎医療生協病院移り、すぐにギラン バレー症候群が入院し研修医に指導など充実していますが、ある家族と平穏死について話す場面があり、看護師さんもこの本を読みたいと希望しています。


病院 | 19:18:03 | トラックバック(0) | コメント(0)
子宮頚がんワクチン副反応41
見限られたHLAとの関連
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 早耳の村中さん4月19日FBから;厚労省が異例発表。( )内は挿入。
 「このデータは、症状が出た方のみについて集計されたものであり、HPVワクチンと脳の症状との因果関係を示したものではありません。また、少数のデータであるため、(遺伝子保有率)約8割という数字は、確かなものとは言えないと考えられます。したがって、このデータからは、HPVワクチンが記憶障害などを起こすと言うことはできず、この遺伝子を持っている方に、HPVワクチンを接種した場合、記憶障害などを起こす可能性が高いと言うこともできません。」

 村中さんの「命を削るような」統計検定の努力が実を結びましたが、simbelmynë :: diaryブログや、それを紹介していただいた内藤寛先生のおかげで、私も臨床的により重要な保有率が対照群でも高いことに気づき、遺伝子保有率も有意水準5%でも差がないという私のブログ(4月7日)がダメ押しになったかも。

 注目は池田班長もこの厚労省発表を了解しているという記載です。このシリーズ初めには予想できませんでしたが、下図(再掲)のとおりあまりにひどい発表なので、子宮頚がん副反応とHLAとの関連は正直見限るしかなかったのでしょう。

 当ブログのコメント氏のいうように、この最初の報告は2015年日本神経学会でポスター発表部門で受賞しましたが、このとおりです。捏造ではないといえ、遺伝子頻度の理解を誤って、時代の先端を行く遺伝子が副反応の裏付けになっていると人々に誤解を与え、心因性患者も生じたに違いなく、これを信じる報道陣や影響された市民も「善意の加害者」に巻き込んだ責任を感じて、今後はマスコミに走らず、疫学専門家も納得する慎重な対照群のある研究に進むことを期待します。

HLA保有率1

 なお、コメント氏紹介の日本語雑誌Brain and Nerve 2015 池田報告は、投稿までに複数の自己抗体を検索して検出されなかったということ以外は従来と変わる記述はなく、ワクチン反対派も注目しないレビューです。

 今週はワクチン記事なしつもりでしたが、ヨット記事分離したので、臨時もありです。

子宮頚がんワクチン副反応41

子宮頸がんワクチン | 21:16:29 | トラックバック(0) | コメント(2)
六甲アイランドカップ179最終回
「PETボトル模型ヨット 風来坊セイリング」として独立

2014年に六甲アイランドカップのブログを始めて2016年3月までに178回の記事を書きましたが、もともと電子カルテなど医療関係を扱うつもりだったので、タイトルに無理があり移行を考えていました。
PETボトル模型ヨット 風来坊セイリング」として独立させました。順次こちらを消して移します。

六甲アイランドカップ179最終回

模型ヨット | 06:53:14 | トラックバック(0) | コメント(0)
子宮頚がんワクチン副反応40
HLA対照群と研究者の姿勢
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

HLA対照群
 HLAは共優性なので、症状との関連には(遺伝子頻度ではなく)保有率に意味があります。現状、HLA- DPB1*05:01遺伝子保有率は副反応群で多いとはいえません(対照群推定60%vs信州大学71%)。
 またHLAは地域差があるので、単に各地から多数集めたというだけでは、「日本人の」ということはできず、最低でも地域別に人口比に応じた標本数など、理論的に正しく行わないといけません。HLA研究所がそうしたと思えませんし、保有率も示していません。検査群が少なく居住が限定しているので、その偏りをなくす対照群が必要です。当ブログで繰り返し指摘していますが、現状、対照群のない孤児研究でまともな論文になるはずがありません。前ブログで述べたように、研究の発展性にも限界が見え、彼らが1000例を越す対照群の発表をするまで、論評する必要はないでしょう。

研究者の姿勢
 厚労省の研究班ができた後、会社側と話したことがあり、「どうにかして有意差を出すのが研究者の性なので、この体制では、有意差がありになって、心因性患者は救われないでしょう。」と述べました。牛田班は疼痛治療に成果を挙げましたが、池田班は予言どおりになりました。
 村中さんにコンタクトできませんが、下記は重要なので引用させてもらいます。
 実は成果発表会より前の2月24日、メディアを呼んでの公開に向け、池田班・牛田班の2班は非公開ですり合わせの合同班会議を行っている。この会議でも、脳障害患者の定義についての疑義が呈されていた。牛田班が「身体表現性障害については教科書にも書いてあることですが、どうやって先生方のいう脳症と区別するのですか?」と質問すると、池田班のある教授は「私たちも身体表現性障害というものがあるのをよく知っている。身体表現性障害と脳障害の区別は簡単だ。うちでは 若い医者でもできる」と答えた。牛田班が「やり方があるのならきちんと文書化して共有してもらえるとありがたい」と詰め寄るとその教授は言葉に詰まり、「先生のところでしかできないわけですね」と釘を刺される場面もあったという。」

 子宮頸がんワクチン後の画像でADEMと診断された1例が報告されます。偶発症の可能性もありますが、他種ワクチンの副作用でも報告あるので、当然、副反応でもおかしくありません。しかし、デンマークでの住民ベースのしっかりした研究(2015年1月Schellerら)でHPVワクチンによって多発性硬化症やその他の中枢神経脱髄疾患は増えていないと明確に論証されています。それでも、ありふれた1例で報告するより、重大事象の表れとして報告の価値を高めようとするのが研究者の常です。
 当ブログのコメントに紹介された報告予定の異常も、偶発症の可能性は否定できないと言いつつも、研究者の性が出るかも知れません。5月の神経学会にはHANSに対する反証の発表もあると聞いています。

 議論の仕方は双方とも改善の余地があると思います。当ブログはあくまでも科学的議論の場ですので、誤解に基づく当方と関係ない弁護士関連の記載は、削除して御自身のFacebookなどに移して頂けますようお願い申し上げます。

 来週は井手禎昭先生の「ひとはなぜ平穏死できないのか」を取り上げる予定なので、ワクチン記事はありません。


子宮頸がんワクチン | 11:02:57 | トラックバック(0) | コメント(0)
子宮頚がんワクチン副反応39
HLA- DPB1*05:01保有率 子宮頸がんワクチン副反応群で増えていない?
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 前回の「子宮頚がんワクチン副反応38」で未だ分かっていない、対照となる日本人のHLA- DPB1*05:01の保有率を、村中記事を基に推定しました。統計ソフトRが移動で使えなかったので、協力者に統計的検討をお願いしました。Fisher Exact test検定の結果、下図に示すように、鹿児島大学での検査群は対照群とP値(両側)= 0.08549>0.05で有意差なし信州大学での検査群は対照群とP値(両側)= 0.71698>0.05で有意差なしです。P値>0.05で有意差なしに異論を唱える人はまずいません。特に信州大学群の値は、十数例越えてこれくらいなら目処がないとあきらめるのが通常の研究者です。

HLA保有率1

 対照群は推定であることは認めますが、信州大学群でヘテロ数がホモ数の2倍を越えているように、対照群も今回推定より大きいと考えており、中庸な推定と思います。少なくとも5割は越えていると考えるのが自然ですから、特異度が5割以下となり、この検査が臨床的に役立つというのはトンチンカンというは前回指摘のとおりです。図を見て差があると思う方もいるかも知れませんが、現状の20件程度では差がないのが統計的真実です。

 HLAは人種差、地域差があり、実はHLA研究所の遺伝子頻度40%も、厳密に「日本人の値」としてよいか、研究者は鵜呑みにしていません。母集団(日本人の真値)の一つの推定値に過ぎないというのは、HLA研究所の値についても言えることです。対照群を調べた上で、比較する必要があると繰り返し述べているのはこのことです。

 ここで整理してみます。
1)子宮頚がんワクチン副反応 21で述べたように、HLA- DPB1*05:01は免疫疾患である多発性硬化症との関連性が以前から言われていたので、ワクチン副反応を免疫異常と捕らえて、子宮頚がんワクチン副反応例で検討したのは研究仮説としては凡庸です。
2)私も1枚資料の日本人遺伝子頻度を正しく理解しなかったように、研究者が副反応例の保有率と誤って比較し、有意に高いと誤解したと、彼らの言動から推定されます。遺伝子頻度は村中記事で、有意差なしとされました。
3)今回の対照群の推定から、現状、保有率にも差があるといえず、研究はこれからと考えられます。
4)デンマークの疫学研究は、疫学に携わったことのある方なら垂涎というか、日本では勝負になりません。その研究で子宮頸がんワクチン接種により多発性硬化症など中枢脱髄性神経疾患は増えていないと結論されており、今後、日本でも散発的にADEMなどが報告されても想定の範囲内と考えるのが常識的です。
5)日本人でHLA- DPB1*05:01遺伝子の頻度が欧米と比べて高いということは確かと思われますが、研究の引き金となった多発性硬化症との関連が(子宮頸がんワクチン接種と関係なく)言われているので、他のワクチンでも副反応が強い例に多いというのは無理な推論ではありません。そこで、この遺伝子陽性例がどのような経過や症状なのかという分析が重要です。副反応とされる中にも確実にいる心因性例が陰性になってくるかです(今回推定のように保有率6割以上となれば、これもできませんが)。
6)日本人に副反応が多いという仮説に流用しようとする研究者もいるようですが、2016年2月から受療状況調査が始まっており、この仮説さえ確かといえません。心因性障害診療に無力な医師たちや、科学的訓練の足りない一部医師・報道陣や、インターネットに乗った家族や他の人々によるバーチャルな出来事にすぎない可能性もあるのです。
7)若干、わが国で副反応例が多いということになっても、報告例に心因性が含まれていることは否定できない事実であり、それらを救うのは認知症薬や免疫抑制剤でないことは、論を待つまでもありません。
8)一部報道に踊らされる不幸な人が出ないように、今後も科学的解説をしていく必要があります。

子宮頚がんワクチン副反応39

2016年5月23日、有意差があるというのでもなく、仮定ですから、信頼区間を示すことはしていません。

子宮頸がんワクチン | 21:33:02 | トラックバック(0) | コメント(0)
子宮頚がんワクチン副反応38
3月16日の研究班発表2
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 前の木曜は休みをもらい甲子園決勝を家内と見に行き記事出せず、当ブログに来られた方にお詫びです。
 前回、内藤寛先生の情報から書きましたが、村中さんは今回(3月24日)もすごい取材力で感心です。夫婦の収入の話など例えも分かり易いです。京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センターの松田文彦教授の協力で、鹿児島大学によるHLAの患者群の遺伝子頻度と対照群の遺伝子頻度との差が有意ではないと、速球勝負されています(*1)。ただ、統計の数値が飛び交い一般の方には判定が良く分からないと思われるので、予定を変更してスローカーブを投げてみます。

 以前から述べているように対照群が問題です。一流誌に載せるには、いつどのようにして集めたサンプルをどのような測定方法で誰がやったかも問われます。他の研究所のデータを引用では無理です。対照群まで測定するご苦労に同情ですが、対照群の遺伝子保有率が分かっていません。

図H3
HLA保有率1

 子宮頚がんワクチン副反応19でHLAの基礎は述べましたが、遺伝子は父と母から1本ずつ来るので、一人の特定遺伝子座は2個あり、それらが同じ場合ホモ(図H3の黒色)、違っている場合へテロ(図H3の灰色)と呼びます。図H3で各段20人(40遺伝子)。

 常染色体劣性遺伝の場合、ホモでは重篤な障害を起こし子孫が残らないこともあり、現集団の遺伝子の構成割合が偏る場合がありますが、HLAは共優性でヘテロが重篤な障害をきたすのではないので、図の上段のようにヘテロなしは考えられません。対照群の遺伝子頻度40%は、よって上段8人(16遺伝子)ではなく、村中さんの労作にあるホモとヘテロの割合からして、下段のようになっていることが考えられるのです。見て明らかのように、対照群の保有者(黒色と灰色)は12人60%ですから(特異度を求める表H1でB人が6割)、特異度(specificity)=D / ( B + D )は4割でとても低く、臨床検査として全く役に立ちません。(*2)
感度特異度1

 「ワクチンの接種前に検査を行い、この遺伝子がある人は接種しないといった予防法の開発にもつながるという」発言はトンチンカンで、誰が言ったのか顔が見たいです。

(*1)私のブログにコメントを寄せていただいたニューロドクター乱夢も、症例数を150例に増やすと有意差の可能性があると弁解せざるえず、この打席は勝負ありのようです。
(*2) 子宮頚がんワクチン副反応19では遺伝子頻度の理解が間違っていましたが、数値は50%としていたので、結論としては同じです。そもそも、遺伝子頻度が5割という資料は見たことがなく、多いほうが副作用が多い説明に有利として希望的数値を提唱していたが、特異度が低くなると指摘され、本来の40%以下に戻ったように思われます。

子宮頚がんワクチン副反応38


子宮頸がんワクチン | 00:06:02 | トラックバック(0) | コメント(0)

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