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子宮頚がんワクチン副反応38
3月16日の研究班発表2
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 前の木曜は休みをもらい甲子園決勝を家内と見に行き記事出せず、当ブログに来られた方にお詫びです。
 前回、内藤寛先生の情報から書きましたが、村中さんは今回(3月24日)もすごい取材力で感心です。夫婦の収入の話など例えも分かり易いです。京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センターの松田文彦教授の協力で、鹿児島大学によるHLAの患者群の遺伝子頻度と対照群の遺伝子頻度との差が有意ではないと、速球勝負されています(*1)。ただ、統計の数値が飛び交い一般の方には判定が良く分からないと思われるので、予定を変更してスローカーブを投げてみます。

 以前から述べているように対照群が問題です。一流誌に載せるには、いつどのようにして集めたサンプルをどのような測定方法で誰がやったかも問われます。他の研究所のデータを引用では無理です。対照群まで測定するご苦労に同情ですが、対照群の遺伝子保有率が分かっていません。

図H3
HLA保有率1

 子宮頚がんワクチン副反応19でHLAの基礎は述べましたが、遺伝子は父と母から1本ずつ来るので、一人の特定遺伝子座は2個あり、それらが同じ場合ホモ(図H3の黒色)、違っている場合へテロ(図H3の灰色)と呼びます。図H3で各段20人(40遺伝子)。

 常染色体劣性遺伝の場合、ホモでは重篤な障害を起こし子孫が残らないこともあり、現集団の遺伝子の構成割合が偏る場合がありますが、HLAは共優性でヘテロが重篤な障害をきたすのではないので、図の上段のようにヘテロなしは考えられません。対照群の遺伝子頻度40%は、よって上段8人(16遺伝子)ではなく、村中さんの労作にあるホモとヘテロの割合からして、下段のようになっていることが考えられるのです。見て明らかのように、対照群の保有者(黒色と灰色)は12人60%ですから(特異度を求める表H1でB人が6割)、特異度(specificity)=D / ( B + D )は4割でとても低く、臨床検査として全く役に立ちません。(*2)
感度特異度1

 「ワクチンの接種前に検査を行い、この遺伝子がある人は接種しないといった予防法の開発にもつながるという」発言はトンチンカンで、誰が言ったのか顔が見たいです。

(*1)私のブログにコメントを寄せていただいたニューロドクター乱夢も、症例数を150例に増やすと有意差の可能性があると弁解せざるえず、この打席は勝負ありのようです。
(*2) 子宮頚がんワクチン副反応19では遺伝子頻度の理解が間違っていましたが、数値は50%としていたので、結論としては同じです。そもそも、遺伝子頻度が5割という資料は見たことがなく、多いほうが副作用が多い説明に有利として希望的数値を提唱していたが、特異度が低くなると指摘され、本来の40%以下に戻ったように思われます。

子宮頚がんワクチン副反応38


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子宮頸がんワクチン | 00:06:02 | トラックバック(0) | コメント(0)

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