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池田の英文症例報告3 海外から批判
子宮頚がんワクチン副反応63
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 前回ブログで、池田らのダマシのテクニックが分かったでしょう。今回は、海外から批判を紹介します(全文訳して広報するのは会社がすべきです。甘やかすわけにはいきませんので、結論部分は除き、池田症例報告の誤り部分のみの抜粋です)。

 2016年1月にEuropean Medicines Agency報告が出る前、Hanleyらが2014年12月に池田ら報告と同じ英文雑誌に批判投稿(*1)をしています。1)日本で接種後の神経症状が「多い」というのは根拠となるデータが示されず引用もない。2)何例かは姿勢性頻脈症候群POTSや複合性局所疼痛症候群CRPSと診断しているが、ワクチン接種と関連は確認できていない。3)接種との関連をいうためには、明確な症例の限定と、矛盾なく一貫した生物学的に明白な時間的因果関係を示す必要があるが、できていない。4)接種から発症まで平均5.47(±5)ヶ月は極端にばらつき、関係をいうに論争を呼ぶ。5)因果関係の評価に強固な方法(*2)を使っていない。6)「関連がないと結論できない」とぼかしており、「接種の前後で有害事象頻度が増えていない」こと知らせていない。公衆衛生基盤が整っている他国の成績(接種の前後で神経疾患が増えていない)を参照するように

 Brothertonらは(*3)2015年1月に批判しています。1)選択基準なしに患者とした。2)有害事象は、通常関連するものや偶然起こる事象を含でいることを思い起こすことが重要。3)堅牢な方法論的アプローチ(*4、合意された症例定義と時間的生物学的に明らかにする疫学的分析)を捨てている。4)接種で事象が発生していない子、非接種で類似症状の子のデータがない。5)報告のデータは、HPVワクチン接種との因果関係、あるいは明確な時間的関連性を示唆するために必要な最低限の基準を満たしていない。

(*1)Sharon J.B. Hanley et al、Intern Med 54: 1953, 2015
LETTERS TO THE EDITOR Accepted December 7, 2014
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/54/15/54_54.4479/_pdf
Peripheral Sympathetic Nerve Dysfunction in Adolescent Japanese Girls Following Immunization with the Human Papillomavirus Vaccine
(*2)http://www.who.int/vaccine_safety/publications/gvs_aefi/en/
WHO, Causality Assessment of an Adverse Event Following Immunization
(AEFI) [Internet]. [cited 2014 Nov. 1]. Available from:
(*3)Brotherton et al、Intern Med 54: 2531, 2015
LETTERS TO THE EDITOR January 6, 2015
Human Papillomavirus (HPV) Vaccination Safety Assessment: The Methods Matter
(*4)World Health Organization. Global Manual on Surveillance of Adverse Events Following Immunization [Internet] [cited 2014 Dec 5]. Available from: http://www.who.int/vaccine_safety/publication s/aefi_surveillance/en/

 7月27日に訴訟開始報道がありました。無名の私でもどう思っているか関心ある人もいるかもしれないので、短く感想を。
 あいまいな和解ではなくトコトン解明できる裁判になって良かったです。収益が減って村中さんや私のようなアマチュアの背中にのるがごとくに思える会社が本気になることも良いことです。HLAがつぶれたので、今回紹介したように世界水準で戦うことになり、原告に勝ち目はないので気の毒です。裁判が長くなっても、心因性障害の診療体制の整備がはるか遠いので、私の立場からは有利です(言われている副反応の診療体制の整備とは別物です)。
 裁判報道も、村中さんが暴いた池田教授データ不正改ざんが効いたようで、あっさりしていました。裁判になったので、これまでのような一方的肩入れがなくなることを期待します。
 報道をただすのは専門家の責任です。前回ブログで薬害派のウソをもう一つ明らかにできたので、8月はブログを休んで自転車操業から脱したいです。必要あれば、Facebookに書くでしょう。

子宮頚がんワクチン副反応63


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子宮頸がんワクチン | 15:19:39 | トラックバック(0) | コメント(0)
池田の英文症例報告2 昔からあった作為
子宮頚がんワクチン副反応62
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 前回ブログで、EMA報告によって池田報告(*1)の主題が否定されACドクターが沈黙と伝えました。

 交感神経障害を主張したかった著者らが、報告の最初においた18歳例の起立試験で、起立性低血圧はなく、症状も出なかったものの、血漿ノルアドレナリン(NA)値は前値も低く、起立5分後の増加が少ないとしています(*2)、図1。起立試験に脈拍が表記されていないグラフを見たのは初めてです。POTSなどもテーマなので、本例が7拍/分しか増加しなかったとしても表記するのが、普通でしょう。

図1 池田英文報告2014年の症例1の起立試験
KinoshitaBPNA1Fig1.jpg

 日本にデータがなければ外国文献に従うのは当然ですが、日本自律神経学会が編集してこの領域では基幹となりどこの医学部図書館にもある「自律神経機能検査、第3版、文光堂2000年」に、日本人での起立試験における血漿NA値が示されています。10分後の値は同書のGC/MS値から比例算出したものを使い、原図に乗せています(図2)。
 なお、起立試験陽性の基準はデータの裏づけがある収縮期血圧-30mmHgとすべきです。小児では変動が成人より大きいとされているので、-20mmHgでは不適と考えます。別なときに解説するでしょう。また、「自律神経機能検査、第4版、文光堂2007年」で新見が、血漿NA値は若年なら100pg/ml以下でも正常と考えられる場合があると述べていることが注目されます。

図2 池田英文報告2014年の症例1の起立試験 当ブログが修正
KinoshitaBPNA1b.jpg

 5分後も標準偏差SD以内にあり57%増(基準では平均で47%増)であり、10分後は93%増(基準では平均で60%増)です。誰が見てもこの症例の血漿NA値が正常と判定するでしょう。誰でも知っているこの値を使わず、不十分な外国文献を使う(57%vs60%の1点で評価)のは作為ですね。池田らは結果として血漿NA値についてウソを言っています。
 なお。科学畑でない市民のためにいうと1ng=1000pgです。自律神経機能検査でも通常pg/mlで記載されていますが、原図ではng/mlにして数値に0ポイントをつけて小さく見せ、縦軸も不要な過大値まで入れて反応が悪いように見せようと、涙ぐましい努力が感じられます。これは科学者としては誠実とは言いませんが、これを作為とは言いません(著者は安心したでしょう)。合理的な説明なしに、些細な値を有意にするように基準を取捨することを作為と言っているのです。

 16歳で初回接種、psychological insatability心理不安定、不眠、不登校などを経て、2年も経ってから、繰り返すorthostatic fainting起立性失神をきたすようになって信州大学受診しています。
 著者が引用した文献(*3)でも、繰り返す失神・立ちくらみは小児の15-47%に見られるというくらい、ありふれた症状です。単なる偶発症でもおかしくないですが、この起立試験の血圧変動や血漿NA値変動の結果からは、本例の病歴が真の血圧変動によるものか疑問が出てくるでしょう。

 日本では小児の繰り返す失神・立ちくらみを起立性調節障害orthostatic dysregulationと呼びますが、この臨床ガイドラインの本文と表の全行数の内26%が心理社会因子についての記載であることを知って、POTSだけでなく、これにも心因性障害が大きな役割を占めていることを読者にも知ってほしいです。
 せこい努力をする割に誤植ありますが、今も不思議なのは、起立性低血圧も明らかな別な症例があるのに、なぜこの穴だらけの症例を使うのでしょう?

(*1)2014年6月、Kinoshita他、Intern Med 53: 2185-2200
(*2)図1、原図を横圧縮して前回ブログに追加してあります。誤植が2つもあり、誤植は一流科学誌にはありえないですが、アラさがしをしなくても見つけてしまう当方が悪い?
(*3)Tanaka他, 2009, Pdeiatrics International 51:169-179

夕方でも暑いのでマクドに来て書きました。明日も1編出したいと思いますが、8月はブログを休むので、残りはその後になるかもしれません。

2016年8月5日追記;代表的な検査社であるSRLは、測定法がHPLCで、安静時の正常下限は100pg/mlです。

子宮頚がんワクチン副反応62

子宮頸がんワクチン | 21:34:52 | トラックバック(0) | コメント(0)
池田の英文症例報告1
子宮頚がんワクチン副反応61
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 これまで批判してきたのは論文になる前の発表でしたが、この報告は2014年6月に出版されています(*1)。英文なので、読めない一般の方には価値があるように思われるかもしれません。一言でいえばAC論文で、心因性障害診断ができない池田教授らの穴が多い報告です。これまで批判されておらず、聖域のように勘違いされとまずいので、取り上げます。村中さんも準備されていると思いますが、重ならないこと祈ります。
 私は相手方の研究の欠点をいくら暴いても根本解決には遠いと考えていることを、まずご理解ください。このブログは科学と関係ない一般市民に子宮頚がんワクチン問題を正しく理解してもらうことが目標なので、その範囲での批判です。

 この雑誌は日本の論文が外国一流誌にはなかなか採用されないので、日本内科学会が発行している英文誌です。そういう意味では簡単な雑誌で、私も研修医を終えたくらいの昔にWilson病のCT所見を載せたことがあります。
 信州大学神経内科が子宮頚がんワクチン(HPVワクチン)接種後の40例を報告です。疼痛や起立性低血圧を訴える例があるので交感神経障害としていますが、全くACで疫学的検討はありません。複合性局所性疼痛症候群complex regional pain syndrome (CRPS)や体位性頻脈症候群postural orthostatic tachycardia syndrome (POTS)に似ているとしていますが、これらは診断に議論が多く、その診断について整理するのが大変で、症例報告自体は単純ですが、すぐに批判することができませんでした。
 しかし、2016年1月にEuropean Medicines Agency(EMA)が、HPV vaccines: EMA confirms evidence does not support that they cause CRPS or POTS Reports after HPV vaccination consistent with what would be expected in this age groupという報告を出しました。2つある子宮頸がんワクチンは、対象年齢に自然に起こる以上にCRPS やPOTSを起こさないというのです。薬害派のコメントに、これはデータも書いてない代物で信じられないとありましたが、これは要約で、本体は厚い冊子になる分量です。(*2)

 大部といっても一般の方にはこれがどのような意味をもつか、わからないだろうと思います。信州大学と同じく皮膚神経生検(*3)をしていた鹿児島大学のポスター発表で、「CRPSやPOTSは否定されています。厚い冊子ですが読みましたか?」と聞くと、読んでなかったのかもしれませんが想定問答にあったのか、それら(CRPSやPOTS)との関係を言うつもりはないとあっさり逃げられました。信州大学もEMA報告の後では分が悪いと思ったのか、あてにならない視床下部障害説に後退しているようです。交感神経とのつながりは機能上かろうじてありますが、末梢交感神経と中枢神経との病態の距離はかなりあります。

 少しはずれますが、信州大学が先陣の皮膚神経生検については鹿児島大学はつれなく、逆に鹿児島大学がオリジナルのHLAについて信州大学は正直に高くない保有率を出しています(鹿児島大学が多いという自己抗体も信州大学は検出されないとしています)。神経学会での話しからは、両大学とも「HANS」は認めたくないようです。脳抗体(データ不正改ざんがバレましたが)やHLAと比べて研究といえるほどでないのに西岡の名前が残るのがイヤなのかも。確かに、その基準は穴だらけなので、私も責任追及の意味を込めて論文著者の名前で横田基準などと呼ぶようにしています。

 さらに詳しくは次回以降に述べます。ただし、8月はブログを休むので、その後になるかもしれません。

(*1)Kinoshita他、Intern Med 53: 2185-2200, 2014
(*2)2015年12月のWHOの子宮頸がんワクチン安全声明も、薬害派のコメントでは村中記事をWHOが信じたせいだろうと、この問題の中では唯一といえるくらい、笑えました
(*3)皮膚神経生検は交感神経障害に直接つながるものではありませんが、訴えではなく検査所見なので、神経つながりで価値があるように見えるでしょう。定量的といえずチャンピョンデータもあるので、村中さんが何か言えるのかも。私の観点は村中さんの後で紹介。

7月30日追加、次回に使う図ですが、図が複数になるとFacebookで望みの図が選ばれないことがあるので、こちらにおいておきます。Facebookできたので、図を次回ブログに移動しました。

子宮頚がんワクチン副反応61

子宮頸がんワクチン | 22:45:15 | トラックバック(0) | コメント(0)
子宮頚がんワクチン副反応60
美しいピアニスト例から学ぶこと
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

美しいピアニスト例について述べたいことはいくつもあります。

1)ACドクターが脳血流異常を心因性障害でない証拠のように神経学会で言っていたのを覆しました。本例のように心因性障害でも脳血流異常が見られます。

2)心因性障害は本例のように症状が勝手に変化していきます。主治医交代など社会的要因がきっかけになります。ふと気になっていることを思い浮かべただけで悪化するので、変化の要因が外からは分からないこともあるでしょう。次回から述べる池田論文にも似たような例があります。

3)気質的疾患と診断されたり、他の疾患を知ったりすると、その病気に似てきます。本例が単にてんかんとされていた頃より、SPECTでてんかんに違いないとされると、異常なけいれんが増えていきました。シャルコーの時代にもありました。

4)「心因性はわざとしているのではない」と終わりにする医師は、心因性の患者を多くは診ていません。「心因性はわざとしているのではないけれど、、、」と言うのが本当です。前項のように彼女たちはより病気らしく進化しますが、逆に、病気ではなく心因性障害であると判断されるようなことは次から自然と避けるのです。たとえ、それがスタッフ間の目配せや、ついこぼれたごく短時間の微笑であっても、「見破られた」と感じるくらい、彼女たちは感受性が高いのです。よって、「悪意・作為ではない」という意味ではイノセントですが、「純心・無害」という意味では、彼女たちはイノセントではないのです。この実感のない方もいると思いますが、経験を積めばいずれ分かることです。もちろん経験を積んだ思春期精神医学の専門家は知っていることです。

5)治療が進んで症状が消えたかとおもうと、別な症状(嘔吐や下痢)が出てきたのが、心因性障害のもう一つの本質です。あたかも、治りたくないといっているかのようです。このブログを読んでいる人は思い当たることがあるでしょう。メスマーの分利crisisです。症状が良くなるのは、なだらかな坂を下るのではなく、崖から転げ落ちるくらい苦しむのです。口では良くなりたいと言っても、心因性障害では良くなると困るのです。
 ですから、子宮頚がんワクチンの心因性障害の患者に、効果がすごい免疫グロブリン療法をするといえば、当初はプラセボー効果で良くなっても、それで問題解決という段になると、効果がなくなったり、別な症状が出たりするのです。心理療法以外のどんな治療も完全な成功にはならないのです。そういう意味では、治らない悲劇のヒロインというのは安住できる地かもしれません。

子宮頚がんワクチン副反応60

子宮頸がんワクチン | 23:38:47 | トラックバック(0) | コメント(8)
子宮頚がんワクチン副反応59
明らかな心因性障害で脳血流異常のある例
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 心因性障害例はほとんど発表されていません。愛知医科大学精神科学の兼本浩祐教授の「心はどこまで脳なのだろうか、医学書院、2011年」から、「控えめで目立たないが美しい顔立ちをした29歳の女性ピアニスト」の例を紹介します。短くしたので、精神科診断のエッセンスとなる人間関係や別枠の症状解析はけずられています。興味ある方は是非原文を読んでください。兼本浩祐先生は、てんかんが専門で、今では精神科医には珍しい神経科医というべき貴重な存在です。
 子宮頸がんワクチン症例にみられる脳血流低下について2016年5月神経学会大会でも報告ありましたが、心因性で見られることや副反応例で不揃いであることを指摘しました。子宮頸がんワクチン以前の本例は参考になります。太字や下線は当方によるもので、引用が長いのでコメントは別な機会に述べます。

心はどこまで脳なのだろうか表紙amazon

 彼女は20歳の時、県外の大学に入学して一人暮らしを始めましたが、体が落ち着かない感じが約1時間続き、喫茶店に入ってけいれんを起こし、病院で気づきました。その2日後、見舞いにきた母親の手を握り締めている間にけいれんし、入院4日目にも再発しました。各けいれん様発作は1分間で、両親にはてんかんと説明され、本人には伏せられ、治療なしで、24歳で実家に戻るまで発作はありませんでした。
 戻ったのは姉が駆け落ちの直後でした。ピアノ教師やジャズ喫茶で演奏を始めましたが、時々発作的にピアノを弾く時に左手が硬直するのを感じるようになり、さらに右足の付け根がしびれも加わりました。そこで、4年前にてんかんと診断されたことを告げられ、抗てんかん薬治療が始まりました。主治医はベテラン神経内科医で、その先生の診察に通ううちにあまり気にならない程度に症状が改善しました。ところが、この先生が退職で交代したとたん、発作が悪化し始めたので、抗てんかん薬が増量されました。
 SPECT検査(*1)で右と比べて左側頭部の脳血流低下あり、側頭葉てんかんであるとされ、さらに投薬が変更・追加されましたが、結果判明した頃から発作は劇的に悪化しました。それまでなかった頭部が激しく発作的にカクカクと叩頭する(前後に動く)ことが起こり始め、また「ボーッ」として問い掛けても答えないという新たなことも出現し、これらの発作がほぼ毎日出現するようになり、29歳で兼本先生の初診となりました。
 最も多く出現していた発作は、右上肢のけいれんでしたが、左手もしびれたりビクついたりすることもあり、さらに、右手から始まったけいれんが左手に広がって、両手が同時にけいれんするようになっても大抵は意識が保たれていました。叩頭を繰り返す問も意識は保たれたままであり、さらに意識が保たれたまま、首を左右に振る発作も出現しました。こうした発作は大抵数分間程度でしたが、時に数十分以上続くこともあり、稀には全身に広がるけいれんとなって意識を失う場合もあるとのことでした。
 脳波は抗てんかん薬の影響で少し遅いα波(*2)が基礎律動でしたが、睡眠脳波も含め、繰り返し脳波検査をしてもてんかん性異常はありませんでした。本人・家族も服薬は正しくしているが、薬による効果はないといっていました。
 この発作は、てんかんという脳の病気としては説明し難いと判断し「てんかんの可能性が絶対にないわけではないので検索は進めるけれども.てんかんでなく心の問題で発作の症状が起こっている可能性も十分にある」ということを本人と家族に説明し、てんかん薬を徐々に減し心理面接を開始しました。
 そうすると、アクティングアウト(*3)が出現し、父親の事業の失敗や姉の駆け落ちなど、それまであまり思い出さなかった過去の出来事が重石の蓋がはずれたかのように次々と夢に現れました。次第に彼女は姉を憎んでいたことを思い出しました。それと同時にけいれん様の運動は影を潜め代わりに嘔吐や下痢がしばしば起きました。数か月の経過で薬剤を完全に中止する頃には、発作症状は消失しました。自分の気持ちを受け入れていくにつれ、嘔吐や下痢の症状も退いていきました。面接もほぼ1年半で本人が忙しく働くようになり、回数を減らして終了となりました。


(*1) Singlc photon emission computed tomographyの略、体内に投与された極めて微量のガンマ線放射性物質をガンマカメラで計測し、コンピュータを用いて画像として構成する装置。脳の血流が画像で表示される。
(*2) 正常覚醒時脳波。α波というのは8~12個の波が1秒間に出現するものをいう。成人では大体10-12個のα波が出現することが平均的。
(*3) 行動化と訳される。心の葛藤が言語化したり、体の症状に転化したりせず、そのまま大量服薬や暴力といった行動に結びついてしまうことをいう。

子宮頚がんワクチン副反応59

子宮頸がんワクチン | 21:27:53 | トラックバック(0) | コメント(0)
子宮頚がんワクチン副反応58
利益相反(COI)は金だけではない
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 表舞台は村中さんに任せて、私は地味にネットの誤解を解く作業を続けています(これで笑顔がなくなりました)。前回ブログは、ある議員さんと話しの中で生まれたものです。彼は、西岡医師や横田医師の話も聞いたそうですが、ネット情報を丹念に調べています。いくつかの指摘についてはこちら側も考える必要があります。心地よい話ではなかったはずですが、誠実に私のブログも読んでみると話されました。限られた時間では話せなかった利益相反(COI)について、彼だけでなく一般の方にも知っていただきたいので整理します。

 医療に限らず専門家は、研究に関連する会社から助成金をもらうことは多いです。これは所属する組織の規定に従っている限り問題ではありません。現在は、研究など発表の透明性を高めるためにCOIを告示することが求められています。一部に、COIがあるので排除せよという声があります。
 しかし、議員は、労働組合など支援団体のために公共の利益に反することをするのでしょうか?自信を持ってそうではないと答えるでしょう。自分の事なら、そうではないと言うのに、他人には決めつけるというのは、おかしいでしょう。
 脳抗体データ不正改ざんを行った信州大学池田教授が患者会に招かれた講演料も利益相反(COI)ですが、それで彼は辞めるのですか?理由は別でしょう。
 英語版Wikipediaをみていただけばわかりますが、金だけではなく、選挙での支援も立派な利益なので、議員が活動(公的発言や決定)するときは利益相反(COI)発生しますが、COIのため排除されたら議会は成り立ちますか?

 もっといえば、ある組織での名誉を得たいと願っているなら、その人には利益でCOIになります。分かり易そうな例えで説明すると、森(元)総理がラグビーのために競技場計画に何らか働きかけたら、たとい彼が金銭を得ることなく逆に私費を投じているとしても、彼のラグビー界における尊敬が増すに違いないので、COIになります。つまり、池田教授が団体からの尊敬を増すことも願って、薬害説が有利になるようデータを不正改ざんしたのでしょう。金をもらっていなくても、りっぱな利益相反(COI)です。(*1)

 COIを公表することは科学的に正しいですが、COIがあるからウソという風潮は科学ではありません。(不正改ざんは常人ではできないのでその方を除く)普通の科学者は、金銭よりも名誉を求める傾向(*2)があると、私は信じています。自身が科学的に正しいと思えることこそ名誉なのです。子宮頚がんワクチンに関係する(産婦人科や小児科)医師も、私が知る限り、科学者としての良心を失った人はいないように思います。物知り顔に「COIがあるので排除せよ」という声に、みんなでスットップをかけてほしいですね。

 その議員さんとの話はまだ尽きていないでしょう。しかしながら、池田教授のデータ不正改ざんがきっかけで対話となり、報道など彼が一方的に真実と思っていたことが、私のブログでは2014年から一つひとつ非科学的(百歩譲って未科学的)であると明かされていることに、驚いたに違いありません。(*3)。
裁判もある?ならば、議員にとっては医療よりは身近に感じるかもしれませんが、正義であることの難しさ・怖さを知って、専門家の戦いに任せ、田中康夫のようなブログに走らない方が良いでしょう。

(*1)フランセスの「<正常>を救え」の中にも、金ではないCOIについて記述があり、私が説明したことが分かるでしょう。
(*2)それも行き過ぎると、STAPや脳抗体などのデータ不正になることもあります。MMRワクチンのウェイクフィールド元医師や、ベンデクチン(つわり薬)のマクブライド医師もいました。 子宮頸がんワクチンについても池田教授だけで終わるか疑問ですね。
(*3)村中さんは眼目を、私は体操選手のように指先まで、押さえています。「研究デザインで、値段も安く病態解析で普遍性が高い野生系マウスを使わず、自然に自己抗体ができて実験による抗体産生検出を汚すのに、自然界には存在しない遺伝子操作された特異マウスを使う理由はどこにあると、○さんは考えるのですか?」と聞くだけで、研究者は降参で、これが池田教授データ不正改ざん追求した村中ブログの基盤にある科学的表現です。


子宮頚がんワクチン副反応58

子宮頸がんワクチン | 14:29:37 | トラックバック(0) | コメント(0)
子宮頚がんワクチン副反応57
ネット知識人の役割 2016-6-26作成
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

Drローラの人生相談ラジオを昔沖縄で出勤時に聞いていました。日本でもラジオで患者から電話相談がありますが、回答者が、主治医に率直に聞くよう相手に勧めることが多くあります。主治医は、患者の病歴を時間かけて聞き、専門技術で診察して、責任を負って診療しているので、いかに回答者が優れていても、電話の限られた情報であることを理解して、名医を振りかざすことはしないのです。

 田中康夫の週刊誌連載コラムで村中評がありました。ご存知のように彼は政治などでマスコミ露出も多いです。有名私立大学出身だそうで、おそらく頭の回転は良いのでしょう。しかし、その評論の前半はテーマと関係ない大学の話で、後半に厚労省役人「前癌状態から癌になる」という病理の大前提を、実験デザインを考慮せず否定する証言をコピペしています。私は彼を根の浅いポピュリストと見ていたので、驚くことはありません。
 大学生や高校生でも上手にネットを引用して教師が驚くレポート作成することがあるので、一般市民でも時間や熱意があれば「あまり知られていない知識」に達することがあります。それが正しいかどうか、田中氏の失敗に学ぶべきです。

 子宮頚がんワクチン副反応は神経症状が問題になっており、一般小児科医では正しく診断できず、もちろん産婦人科医もできません。神経内科医でも限られるようですから、一般の方が診断や病因についてネットで騒ぐのはおかしいです。政治家で活動している方もおります。確かに行政にかかわる面もあり努力されるのは当然ですが、医師の判断や行動に対して何か言えると思うのは浅はかです。

 池田教授の意図的な不正データ操作のために、”ぶっかけ”抗体も資料のみでは実験動物と人との違いを指摘するくらいしか、私にはできませんでした。村中さんがこれを暴かなければ、何年も市民の不安が消えなかったでしょう。この問題の解決は村中さんがいなくてはできません(その責任感が彼女を苛んでいるのです)。その優秀な彼女さえ担っているのはニセ科学者を糾すことであってワクチン接種の可否でないことが分かります。http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7080
 私も本来の目標は、心因性患者の発生を防ぐ・治療する条件を整えることであって、ワクチン接種については、ふさわしい能力と立場の方の判断を、尊重するということで(*1)、私が最新の文献を検索したり判断を述べたりすることはありません。

 このように専門家でさえその役割を限定して行動しており、ネット知識人も自らの資質を自覚して慎重に行動すべきです。そのままの気持ちで価値がある詩や歌と違い、医療に関する評論は他人を巻き込む恐れがあることを分からないといけません。繰り返しますが、安易な「かわいそう」が心因性障害に善意の加害者ともなるのです。

 この問題の解決を深く考えると、皆が喜ぶニセ学者の欠点を暴くことだけでは不十分であり、このような地味で面白くない文章が必要です。

(*1)岩田健太郎教授は臨床感染症学の第1人者です。彼は詳しい検討をして、HPVワクチン接種推奨は再開すべきとしています。とても勇気がいることですが、彼の立場上、責任を果たそうとの思いが強いのでしょう。Blogos.com/article/176511

子宮頚がんワクチン副反応57


子宮頸がんワクチン | 10:50:15 | トラックバック(0) | コメント(0)
子宮頚がんワクチン副反応56
子宮頚がんワクチンでHLAが死んだ4つの理由
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 池田教授データ不正改ざんで脳抗体が発射3ヶ月で空中爆発し、HLAも死体(シニタイ)であることを示します。残りの異常は全て偶発や心因性が否定できないAC所見でありとるに足りません。これでは裁判もむりでしょう。
 特に、次の1)と2)は、「保有率に有意差があっても」影響されませんし、3)は有意差の根拠が崩れるものです。4)は専門的ですが研究者の質が問われ、この解決なしには論文として採用されません。

1)疫学で否定されている。
 欧米で子宮頚がんワクチン副反応患者は少ないとされています(米国のCDCなど)。日本疫学データなしで副反応患者が多いと宣伝されています。この差の原因として鹿児島大学神経内科が2015年にHLA- DPB1*05:01が日本で多いことが要因と言いました。
 しかし、下図のように(地図は2016年3月の厚労省池田班資料から)、デンマークでも疫学根拠なく患者が多いと宣伝されていますが、デンマークではこのHLA頻度は少なく、よって、このHLAと子宮頚がんワクチン副反応の関係はウソです。前述のように保有率に有意差があっても、この指摘は覆りません。

FakeRelationHPVvaccineAndHLADPB1-0501r.jpg

 なお、デンマークの患者数を誤りとすると、同じことである日本も患者が多いと言えなくなります。文書では述べてきましたが、一般向けにイラストを作成したので、どんどん転用してください。

2)検査の特異度が低すぎて使えない。
 検査の有用性を計る指標に感度と特異度があります。感度も特異度も高い方が検査として優れていますが、両者は拮抗(反対)することが多いです。このHLA保有の検査は特異度が3割8分しかないので使えません。これも、保有率に有意差があっても、覆りません。

3)自己免疫疾患の患者が多く含まれ偏っている。
 5月に指摘したように鹿児島大学の例では種々の自己抗体陽性例が多いようです。しかし、漢方薬や臓器製剤と違ってHPVワクチンは人工的な比較的簡単な成分なので、それに対する抗体は1つできればよしとするのが科学者の常識です。成立機序が大幅に違う種々の抗体が、HPVワクチンで陽性というのは薬理学的に稚拙な考えで、それらの例がすでに自己免疫疾患患者であった推定されます。
 その証拠に、信州大学検査群では複数の自己抗体を検索して検出されなかった(*1)としています。両方とも同じHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)が原因としているので、矛盾しています。

 これまで繰り返し述べられているように、鹿児島大学が頻度を保有率と間違えたため、有意差を繕うため無理に例数を増やし、本来除外すべき自己免疫疾患患者も入れたのでしょう(全国の理学療法士なら誰でも心因性とする「give-way weakness」患者も入れるくらいですから)
http://powriter.blog.fc2.com/blog-entry-273.html

 その影響1、多発性硬化症など自己免疫疾患で、このHLAが多くみられるとされているので、検査群に自己免疫疾患患者が多いと当然このHLA保有率は、自己免疫でない一般のワクチン接種者のHLA保有率よも、高くなります。これが、鹿児島大学保有率87%と信州大保有率71%の差の原因とも考えられます。よって、HLA保有率については信州大学の方が正しいと思われます。
 その影響2、自己免疫疾患患者は全身の障害であり、多彩の訴えを数多く持っており、HPVワクチンに限らず他のワクチンにも副作用が出易いです。それらを子宮頸がんワクチンの症状と誤ってみなしていると思われます(さらに、そういう患者に心因性障害が起きていることも十分に考えられます)。
http://powriter.blog.fc2.com/blog-entry-246.html

4)対照群の引用は不適です。
 HLA研究所資料は数5000以上としていますが、このブログも読んでいると思われる鹿児島大学も対照群が系統的なものではないと言っていました。一般の方はこの意味が分からないでしょうから、解説します。
http://powriter.blog.fc2.com/blog-entry-272.html

 HLAは人種差、地域差があり、単に各地から多数集めたというだけでは、「日本人の」ということはできません。最低でも地域別に人口比に応じた標本数など、理論的に正しく行わないといけません。HLA研究所はそのようにしていません。これを正しく行うことはとても困難で、疫学のエッセンスが問われます。http://powriter.blog.fc2.com/blog-entry-262.html
 面白い例を見つけました。「学会・論文発表のための統計学、浜田知久馬、真興交易医書出版部 2012年」では、1920年代の得票率予想で、238万の調査が3千人の調査に負けた実例が紹介されています。数が大きいから正しいとは限らないと教えています。
 ここで繰り返しですが、HLA研究所のこれまでの測定労力は評価されても、過去の測定が5000を越えているというだけで、この遺伝子頻度40%が厳密に「日本人の値」とはいえず、母集団(日本人の真値)の一つの推定値に過ぎずません。
 逆に、鹿児島大学が過去何十年間にわたるHLA研究所の標本と全く同じ条件になるように、検査(症例)群を構築するのはは無理です。
 よって、数は大きくなくても、サンプリングエラーが同じになるように、検査群と独自対照群を比較する必要があると繰り返し述べているのはこのことです(*2)
 また標本数が極端に多くなると、些細な差が有意になることも知られています(*3)。統計は使うものであって、統計に使われるのは愚かです。

(*1)池田、日本語雑誌Brain and Nerve 2015 http://powriter.blog.fc2.com/blog-entry-265.html
(*2)各50例を越えて差がでなければその程度のものと片付けて良いのです。なぜなら、差があっても、前述のように肝心の疫学上の有用性がないからです。
(*3)これは一般的なことですが、記載を探すと、「わかりやすい医学統計の報告-医学論文作成のためのガイドライン、訳;大橋靖雄、林健一、中山書店 2011「Lang & Secic  How To Report Statistics in Medicine 2006」」には、診断にも用いられるベイズ定理についての中に下記の記載があります。
 特に,選ばれた事前確率分布がその研究の参加数よりもはるかに多い患者から得られたものに基づく場合,事前確率分布は「情報が多すぎる」かもしれない.すなわち,事前確率分布が研究から得たデータを圧倒してしまい,好都合な事前確率分布が不都合な研究結果を隠してしまう可能性がある

子宮頚がんワクチン副反応56

子宮頸がんワクチン | 11:09:46 | トラックバック(0) | コメント(0)
子宮頚がんワクチン副反応55
日本神経学会速報2016年5月21日 黒岩発表
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 つぶすべきデータもない観念論なので見逃そうか(学会最終日の英語)と思いましたが、心因性障害を防止するために、自らに強いて発言(英語)しました。

 黒岩義之元教授は、西岡・横田らの104例について検査データを示すことなくレビューとして視床下部障害を唱えました。「、、三段階診断」という題なので、英語で「子宮頸がんワクチン接種例で、これまでに心因性と診断したのは何例ですか?Benbadisらによると、10万当たり15人の心因性患者がいます。全子宮頸がんワクチン接種の中に507人の心因性患者がいることになります。」と質問すると、結局、心因性障害と診断した人はいないとのことです。
 彼は臨床神経生理検査が仕事なので、次に、「子宮頚がんワクチン接種後ですが、経頭蓋磁気刺激で麻痺筋の誘発電位が正常で、脳脊髄MRIも正常な13歳例を、視床下部障害で説明できますか」と聞くと、英語は上手なはずですが、しばらくしどろもどろで、結局できないとのことでした。いくら英語が上手でも、無理な理論では説明無理は当然です。
 終わって、エレベータ前のソファで次のプログラムを見ていたら、彼がわざわざ近づいてきて「うまく答えられませんでしたが、今後よろしく」と挨拶されました。

 今学会は荒畑、平井、池田、黒岩、西岡・横田らの、全く心因性障害の診断ができないACドクターズそろい踏みでした。
 3月の脳抗体などの研究班発表から5月の神経学会まで、転勤と重なり、去年末と同様に、対策も大変でした。神経学会会員が撒いた禍の種を、神経学会1会員の責任感で、一方的宣伝の場にされないように身を賭して論破しました。
特に、7月18日の脳血流測定は、学会が国際的にも価値があるものを集めた「トピック」の英語発表であり、2015年のポスター発表のHLA以上の評価なので、彼らが記者会見もありえたでしょう。誤った情報が報道される前にと、即日ブログ公表しました。
研究デザインが間違っていると指摘され万人が認めざるを得なかったのでマスコミも黙殺し、些細なものでも取り上げる連絡会Facebookを覗いてみても、この間は、関係ない日記風ブログしかありません。偶発の脳萎縮でさえ騒ぐので、今回の内分泌検査や脳波異常を、AC所見を無視して、取り上げてもおかしくありませんが。

 過去に間違いの学会発表も見ましたが、研究者の趣味の範疇であれば、後輩の成長を願うだけで、ブログに取り上げる必要も、その暇もありません(元教授やベテランには手加減の必要なし)。これも、不正確な情報による心因性患者の発生という彼らの責任のためです。

子宮頚がんワクチン副反応55

子宮頸がんワクチン | 12:36:55 | トラックバック(0) | コメント(0)
子宮頚がんワクチン副反応54
池田教授のなすりつけ
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

  日本神経学会2016年5月19日ポスター発表の6番目で、信州大学神経内科の池田教授は副反応疑い131例から、診察や検査でワクチンと関連がないとした30例の報告をしました。私のブログも研究されているようで、統合失調症2例、てんかん2例、全身性エリテマトーデス(膠原病SLE *1)3例などが除外されています。また、限局した神経痛はCRPSでなく除外され、不安・不登校で診察異常がない2例も除外です。

 私が「なぜ心因性障害が除外されていないのですか?シャルコー以来多くの患者がいますよね。」と聞くと、除外はきっちりやっていると安心して答えを準備していなかったようでで、「てんかんと診断した例でも、親がいうこと聞きませんから」と逃げ、私が「親の意見で科学が変わることはありませんよね」と追及すると、ちょっと驚いたようでしたが「そうは言っても、あなた、絶対に聞きませんよ」と議論に入らずずらしたまま逃げました。これが池田教授の本質ですね。 
 池田教授は肩すかしの演題であり、脳抗体データ不正改ざんを村中さんが明らかにする前だったので、追及はできませんでした。
 3月研究班発表の事前に牛田班から心因性障害の診断について追及され、「身体表現性障害と脳障害の区別は簡単だ。うちでは若い医者でもできる」と答えた(*2)そうですが、実態は全くできないのが明らかです。ちゃんと心因性を診断すると、残らないのかも知れません。

 同科に筋MRIについて質問の手紙を出し返事がありませんでしたが、ポスター発表の後、池田教授に撮像条件を聞くと、予想どおり同大学放射線部のルーチンであり条件は覚えていないとのことで、後日同放射線部に手紙でお願いして教えてもらいました。

 一人の神経内科医にコテンパンにやられて悔しさまぎれに脳抗体に言及したら、こちらの方が防戦必死でしたが、深く考える他の神経内科医も少なく、全く言及ありませんでした。彼らの仕事でないから言わなかったというのも、その研究をした人が池田教授の手伝いをしただけと言っているので理由にならず、質問が予想される専門家(神経内科医)の前では5月でも話すことはできなかったのでしょう。あるいは、その前に不正が追求されて、出せなかったのかも。

(*1)平井らは、SLEもHPVワクチン後で報告しており、平井らの節度ない唾付けが目立ちます。
(*2)子宮頚がんワクチン副反応40にも、全文転載。原文 http://wedge.ismedia.jp/articles/-/6421?page=3

子宮頚がんワクチン副反応54


子宮頸がんワクチン | 18:14:34 | トラックバック(0) | コメント(1)
子宮頚がんワクチン副反応53
日本神経学会速報2016年5月19日ポスター5
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 お待ちかねの信州大学神経内科評です。大したデータはなく、ACドクターズの馬脚も垣間見せます。

同大学の小澤は17例の神経心理検査と15例の脳血流検査を報告しましたが、どちらも全てAC所見です。文字を線で結ぶトレイル メイキング試験とWAIS-Ⅲで遅延が見られたとしていますが、有名な先輩も「心因性でどうにでもなる所見」と討議の前に述べていました。
私が「心因性に影響されない事象関連電位ERPを使った検査でないとダメだ」と述べると注目されました。

 ポスター発表の初めの伊勢赤十字病院報告で、前日に英語で発表された脳血流異常で心因性は否定できないことを述べたので、ここでは脳血流については発言しませんでした。
 しかし、演題名で「脳機能画像」としていますが、課題実行中の脳血流測定ではなく、単なる安静臥床中の脳血流測定なので、脳高次機能障害を少しでも知っている人なら、このように言いません。
 また、10例で脳血流低下としていますが、AC所見であり、対照群も設定されず、英語で発表された脳血流低下と部位が合致しません。10例なので無視できないとすると、英語発表の方も怪しい?
 19歳例でリハビリ後に脳血流が回復したそうですが、PTSDなどで特定の言葉をイメージするだけで脳血流は変化するので再現性が課題です。検査費用が高く若年女性の被ばくもあるので、他の例では発表時までには再測定はしていなかったでしょう。

 馬脚といえば、鹿児島大学の副反応群ではいくつも自己抗体が陽性で、自己免疫疾患の紛れ込みが推測されるとしました。しかし、多数を診ている信州大学では複数の自己抗体を検索して検出されなかったとしており、ここは信州大学の方が正直でしょう(日本語雑誌Brain and Nerve 2015 http://powriter.blog.fc2.com/blog-entry-265.html)。

子宮頚がんワクチン副反応53

子宮頸がんワクチン | 10:12:56 | トラックバック(0) | コメント(0)
子宮頚がんワクチン副反応52
池田教授のデータ不正改ざんの波及
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 いちごメロンさんが抗体希釈で記事を誤魔化そうとしていました。詭弁の人にかまわず、早く信州大学池田の評価をしてほしいと思うかもしれませんが、間違った情報を放置するとこの問題は解決しません。他の方にも参考になるので、こちらにも私の意見を掲載します。これはいちごメロンさんにだけでなく、池田教授自身やその支持者にも向けたものです。

 いちごメロンさんも実験をされるなら、研究デザインの重要性はわかるでしょう。定性的な結果が分からないのに、定量的な結果を求めるバカはいません。
 特に、値段も安く病態解析で普遍性が高い野生系マウスを使わず、自然に自己抗体ができて実験による抗体産生検出を汚すのに、自然界には存在しない遺伝子操作された特異マウスを使う理由はどこにあると、いちごメロンさんは考えるのですか?
 上医師指摘なくても、ワクチン接種されたマウスは当然採血だけでなく脳病理を調べます。異常があれば今回発表の100倍価値があるのに、発表できないのは、特異マウス脳に異常が見つからなかったということですよね。
 また、ご指摘のように染色されたIgGがHPVワクチン特異的IgGかは不明ということは、現時点では認めざるえないのですね?
 いちごメロンさんは都合の悪いデータは隠して発表されませんよね。07月10日

 この後、前回紹介したヨクサルさんの「抗体の希釈濃度は何度も繰り返して行うものですので、例え免疫染色やウェスタンであっても最終的に採用した抗体の希釈濃度を覚えていない研究者などいません。また、使用した抗体の希釈倍率を書かない論文など皆無でしょう。」という科学者としての心情切な意見があり、私の質問に答えられないでしょう。

 また、泥船の背景が分からない人もいるので述べると、同大学産婦人科は子宮頚がんワクチンに不賛成だったそうです。今回の実験を行った方は同科所属だったので、3月の池田教授データ不正改ざん発表の直ぐ後には、その教授も内容を知っていたはずですが、巻き込まれて辞任に追いこまれないように、沈む泥船からいち早く抜け出すために、宗旨替えを図ったということです。もちろん、責任は池田教授が負うべきですが、それくらい、データ不正改ざんが深刻だということです。

 脳抗体が真実なら一流科学誌Scienceも当然ですから、厚労省が確認しなかったとは思えず、現状の認識はあり副学長の花道が用意され、5月神経学会で起死回生もならず、内輪で辞任話しも世間ではありそう。流れを村中さんが知らなかっただけかも。でも、村中さんが暴露しなかったら、うやむやで幕引きだったでしょう。

子宮頚がんワクチン副反応52

子宮頸がんワクチン | 23:01:11 | トラックバック(0) | コメント(0)
子宮頚がんワクチン副反応51
岩田健太郎ブログへの投稿コメントの誤り
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 いちごメロンさんは、池田教授データ不正改ざんに無理な弁解しています。私の批判の前は、気楽に書いていたと思うのでとやかく言いませんが、批判の後のコメントは大甘です。文は体なりです。名古屋市調査に「年齢補正をしなければ、、」という素人と違い、知識人であるならば、批判に対して新しい事実や観点で反論するか、認めるしかないでしょう。それで前回に追加です。

 「N=1と村中さんが推測」というので、いちごメロンさんが村中記事をよく読んでいないことが分かります(自分でも認めている?)。なぜなら、研究者当事者が1例だったと証言しているからです(Wedge7月号)1例というのは研究者に不利なことなので、事実でなければそう言うはずがないのです(有利になるように実際より数を多く述べるのは、他であるかも知れませんが)。なおWebはとても省かれており、雑誌を読んでください
 この事実からいちごメロンさんの逃げは許されません。反論するか、「N=1と村中さんが推測」を訂正するかです。

 病理写真が代表例で示されるのはそのとおりです。しかし、結論は変わらない複数の図から写りの良いものを選べばそうですが、池田データ不正改ざんは結論が違う複数の図を隠して、1例しかない都合の良い例だけを発表ですからチャンピョンデータと言ってごまかしできません。
 また、池田スライドのグラフは1例だけの数値で、グラフにする意味もなく、いちごメロンさんの意見にも合いません。

 これまでHLAデータの誤りも自己免疫疾患モデルマウス(報道)の誤りを、彼らから修正したことはなく、私も直に接した「池田先生たちは、非常に正直に報告されておられ」というのは、いちごメロンさんの分析能力を疑われます

 池田教授データ不正改ざんを、身近で良く知り、沈む泥舟からいち早く抜け出そうと「信州大学医学部産婦人科講座といたしまして、「子宮頸がんワクチンの接種」には賛成です。」と研究者当事者が言わざるをえない(*1)くらいですから、いちごメロンさんも無理せず見習った方が良いですよ。

 ブログに紀州の仙人さんなど追加があり、案の定、名古屋市調査に年齢補正をしなかったら、、と寝言を書いていました。不勉強ですね国民生活調査で、このような訴えは年齢が上がると増加すると分かっているので年齢補正が必要です。また、分析した名古屋大学も現在でも結果は変わっていないと言っています。一般向けに私のブログで解説の予定です、

(*1)「信州大学産婦人科教授も、、」とは書いていませんね。

7/10追記;
いちごメロンさんが、池田発表に矛盾を感じない、抗体希釈などいちいち覚えていないと述べていることに対し、ヨクサルさんからも意見が寄せられています。前段は、いちごメロンさんの言葉がそのまま返されています。
「失礼ですが、まったく医学研究をご存じない方と思い、コメントさせていただきます。もしもよくご存知のことでしたら、あらかじめお詫び申し上げます。
 済みませんが、矛盾しか感じません。もし、このことに矛盾を感じない研究者がおられれば、その方とご一緒にお仕事するのは避けます。」以下、抗体希釈について研究者がいかに慎重か述べています。私が太字にした所は、とても心に響きます。

7/10追記2;
名古屋市の話は岩田ブログではなく、石原藤樹のブログのコメントでした。一人で同じ話に対応しているので、混戦しました。後日、整理します。http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2014-10-09

子宮頚がんワクチン副反応51


子宮頸がんワクチン | 22:13:27 | トラックバック(0) | コメント(0)
子宮頚がんワクチン副反応50
匿名さんコメントに返事:Wedgeの脳抗体記事2016年7月2日
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 コメントありがとうございます。以前、分量の多い模型関係を残そうと考えてコメントを消すことも考えました。村中FBは整理でコメント削除もありますが、模型関係を移し、このブログではコメントは残す方針です。

 ポイント明瞭で即答できますが、気づいたのが深夜で答えがブログ分量なので、朝に作成し、予定を変更して投稿です。
 村中記事が一般の方には分かりにくいので、整理してみます。
1) 平成28年3月16日の厚労省研究班成果発表会があり、池田修一教授が池田班発表でスライド2枚を使い、NF-kB p50ノックアウトマウスへの、HPVワクチンやインフルエンザワクチンやB型肝炎ワクチンを接種し、HPVワクチンのみ同マウスの海馬に「沈着」したと発表した。

池田資料201603脳抗体1s

池田資料201603脳抗体2s

2) 同日夜放送のTBSニュース23で、「国の研究班の代表 信州大学 池田修一医学部長」のテロップつきでこう語った。「子宮頸がんワクチンを打ったマウスだけ、脳の海馬・記憶の中枢に異常な抗体が沈着。海馬の機能を障害してそうだ」http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7124

TBSニュース23村中記事から
TBS NEWS23の画像は成果発表会で池田班が用いたスライドを元にしたものである。
(私を含む)ほとんど人が接種されたマウスの海馬の組織所見と考えた。

3) 村中記事が明らかにしたこと(一部語句追加)。
#1、遺伝子操作された特異マウスで、ワクチン接種せずとも自己抗体(異物ではなく自分を攻撃する)が生じ、飼っているだけで数カ月もすれば加齢により神経細胞死が生じる。
#2、ヒト換算で100倍量のワクチンをこの特異マウスに接種し、採取した血清(血液の液体成分)を、正常マウスの脳組織片にかけ、IgGが結合したことを蛍光法で示した。
#3、他のワクチンや(対照となる)生理食塩水を接種した特異マウスからの血清をかけても、IgGが結合し強く緑に光る画像はいくつもあった
#4、前項にもかかわらず、生理食塩水や他ワクチン接種した特異マウス血清で染まらず、HPVワクチン接種マウス血清だけが染まったのは1例しかなかったが、前項を意図的に隠して発表した。
#他、脳実質は血液脳関門(blood-brain barrier)によって、血管(全身を巡る血液)から保護(隔離)されており、薬品の中でも脳実質に至らないものがあり、分子量約14.6-17.0万のIgGは血液脳関門を通常は通過しない。脳の障害を疑うという子宮頸がんワクチン副反応問題でも、ワクチン薬剤が本当にBBBを越え脳に影響を及ぼしているのかが最大の争点となっていた。

4) 岩田健太郎ブログ(*1)への「いちごメロン」さんコメントについて (分かりやすく一部語句を修正)

「血清中の自己抗体検出を行うために組織切片に血清検体を振り掛けること」は、常識で全く問題ありません。
「学会発表は正式な論文投稿の前のプレリミナリー(準備的)なデータを発表する場ですから<N=1ですが>なんらおかしいことはありません」は、N=1を明示すれば言うとおりですが(N=1の明示なし)、研究者は恥ずかしくてN=1は同じ教室内以外では公表しません(いちごメロンさんは例外なのでしょうか)。試行が1しかないなら、次も有意な結果が出る可能性もありますが、池田発表はいくつもの否定的結果の中から唯一の都合の良い結果を示しており、N=1でさえありません。
 「段階を追って、略 BBBの通過の可否、炎症惹起性の確認、症状の確認、自己抗体除去介入などによる因果関係(必須条件として)の確認&症状の特異性」は私でも以前から知っており、池田発表がいかにも拙速だと考えた根拠です。炎症でBBBが壊れてIgGが脳に入ることがあるのは常識ですが、抗体産生して殺された自己免疫モデルであるマウス脳に抗体沈着がなければ意味なし(上先生記事で、検査されているが異常がないらしく発表されないと知りました。)
 「内容の新規性が問題とされ、学術論文としてアクセプト(受理)されていたものでもリジェクト(拒否)される」可能性があるというのはそのとおりで、恐れがあれば発表せずpublish(出版)後に発表すれば良いです。「問題があるとすれば、プレリミの段階でのマスコミへの誤解を招くようなプレスリリースをやってしまったことでしょう。」という指摘は全面的に賛成です。
 池田教授はNEWS23に対し「明らかに脳に障害が起こっている。ワクチンを打った後、こういう脳障害を訴えている患者の共通した客観的所見が提示できている」と語ったことに対し、「マウスの脳の炎症に言及したニュアンスの発言。おそらく、別の自己抗体投与で脳炎<もしかしたらよく似た投与実験をやっていたのかもしれず>と、インタビュー時に彼の頭で一時的に混乱だったか」「大グループでの教授連中はしょっちゅうそういうトンチンカンな質疑応答をやるのが常です」と弁解していますが、(後者は私もたまに見ます)池田教授は一切訂正していませんから、弁解も根拠なしです。
 いくつか述べましたが、信州大学から追及される本質的な問題は、N=1問題ではなく池田教授が<#3、他のワクチンや(対照となる)生理食塩水を接種した特異マウスからの血清をかけても、IgGが結合し強く緑に光る画像はいくつもあった>を意図的に隠したということです。これはデータの不正改ざんに違いありません。
 N=1と村中が推測ではありません。NF-kB p50 KOマウスを用いた研究をしていた、同行した宮川剛先生もいくつもあったと証言しています。http://togetter.com/li/990218。よって、「最終的な論文ならば、、」以下は残念ながら的外れの弁解です。

 匿名さんの紹介ではいちごメロンさんは「神経免疫学が専門で大学で実験、指導されている先生」だそうですからお聞きしますが、あなたもこのようにデータを隠して発表されますか?

宮川先生も< 「沈着」という言葉は、ある程度の期間脳に定着しているという意を含むので、単に血清を別マウスの脳にかけた後に染色した結果に使う言葉としては不適切。これを説明せず自己抗体が海馬に「沈着」し脳に障害が起こっていると発表されてしまっているのはまずいです。>と言っています。

私にとっても村中璃子氏にとっても、厳しくない説得力もない、コメント内容です。
髙畑克徳論文も臨床神経生理検査の裏付けなし、国際的に発表したら袋叩きになります。是時、重要ですので一流な国際誌に投稿されることを期待します。

(*1)日本の新聞・テレビが医学に落とす暗い影

7月7日、より正確になるよう修正しました。「のは1例しかなかったが、

子宮頚がんワクチン副反応50


子宮頸がんワクチン | 12:22:21 | トラックバック(0) | コメント(0)
子宮頚がんワクチン副反応49
日本神経学会速報2016年5月19日ポスター4
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 平井発表には他にも問題があります。2つ目に、診断基準で、HPVワクチン接種前の精神疾患歴のある者は除くということは、接種後の精神疾患発症は、HPVワクチン副作用に含むことになります。統合失調症は大昔から頻度も高く(100人中1人)遍く発生しており、副反応例に含める危険性は指摘したとおりですので、平井基準はカスと言わざるえません。信州大学は私の指摘を避けるため、精神疾患を除くとしており、不一致です。

 3つ目は、35例中てんかんを疑う13例に脳波をして内5例に異常ありとしていますが、他の検査も同様、全て“AC” 所見です。と言われてもわかるはずがないので説明します。B.C.とA.C.と並ぶと、紀元前Before Christ、紀元後After Christですが、ACはB=beforeがない、After Commenceという私の造語です。つまり、ワクチン接種前のデータがなく、HPVワクチン接種後に生じた異常なのかも不明です。彼らの論理では、ヒットラーがユダヤ人を殺したのは、キリストが生まれた後であり、キリストが生まれたせいになるでしょう。文脈とはいえキリストを持ち出すと怒られそうなので、格式ばった始まりの意味のCommenceを当てました。

 てんかんは、3歳以下の発病が最も多く、80%は18歳以前に発病すると言われています(*1)。13-15歳では人口10万人あたり40-38人くらいの発症(*2)なので、HPVワクチン接種388万人中、1550人の本来のてんかん発症があります。

epileosyIncidenceAnderson1.jpg

 脳波異常例の意識消失が本来のてんかんの初発症状だった可能性があります。これをヒントに、今後、発作がない例に脳波をして「てんかん性の脳波所見」を先に見つけることも起こるでしょう(*3)。それくらい、思春期のてんかん発症は医学統計上ありふれたものです。よって、異常5例がHPVワクチン接種によるとは言えず偶発の可能性がありますが、発表では前段の事実さえ述べませんでした。 “ぶっかけ”抗体不正をしてまでも脳異常を唱える池田教授でさえ、未練を残していますが(*4)、副反応例から「てんかん」を除外しているのは、この批判をかわせないからです。

 精神疾患であれ、てんかんであれ、接種後に起きた例を、疫学検討はせずに副反応として報告するのは科学者といえず、平井や共同演者の西岡らは功名心に走る「ACドクター」と言わざるをえません。信州大学でさえ白むでしょう。

(*1)http://www.jea-net.jp/tenkan/tenkantoha.html
(*2)http://www.tenkan.info/about/epilepsy/about_01.html
Anderson VE, Hauser WA, Rich SS.
Genetic heterogeneity in the epilepsies.  Adv Neurol. 1986;44:59-75.
(*3)脳波は絶えず変化するアナログであり、軽微なものはいかに専門家でも正常との区別は困難なので、今後の発表に留意が必要です。
(*4)信州大学もAC 所見を気にもしないので、彼らの論理からは除外の方が不自然ですが。

 村中さんがWedge7月号で、信州大学池田教授の“ぶっかけ”抗体データ改ざんを暴いて、大学からの責任追及で教授辞任という重大な局面ですが、信州大神経内科批判の前に、ある方との対話から、次回は地味だが重要な「ネット知識人の役割」の予定です。

子宮頚がんワクチン副反応49

子宮頸がんワクチン | 08:33:24 | トラックバック(0) | コメント(1)

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