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子宮頚がんワクチン副反応59
明らかな心因性障害で脳血流異常のある例
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

 心因性障害例はほとんど発表されていません。愛知医科大学精神科学の兼本浩祐教授の「心はどこまで脳なのだろうか、医学書院、2011年」から、「控えめで目立たないが美しい顔立ちをした29歳の女性ピアニスト」の例を紹介します。短くしたので、精神科診断のエッセンスとなる人間関係や別枠の症状解析はけずられています。興味ある方は是非原文を読んでください。兼本浩祐先生は、てんかんが専門で、今では精神科医には珍しい神経科医というべき貴重な存在です。
 子宮頸がんワクチン症例にみられる脳血流低下について2016年5月神経学会大会でも報告ありましたが、心因性で見られることや副反応例で不揃いであることを指摘しました。子宮頸がんワクチン以前の本例は参考になります。太字や下線は当方によるもので、引用が長いのでコメントは別な機会に述べます。

心はどこまで脳なのだろうか表紙amazon

 彼女は20歳の時、県外の大学に入学して一人暮らしを始めましたが、体が落ち着かない感じが約1時間続き、喫茶店に入ってけいれんを起こし、病院で気づきました。その2日後、見舞いにきた母親の手を握り締めている間にけいれんし、入院4日目にも再発しました。各けいれん様発作は1分間で、両親にはてんかんと説明され、本人には伏せられ、治療なしで、24歳で実家に戻るまで発作はありませんでした。
 戻ったのは姉が駆け落ちの直後でした。ピアノ教師やジャズ喫茶で演奏を始めましたが、時々発作的にピアノを弾く時に左手が硬直するのを感じるようになり、さらに右足の付け根がしびれも加わりました。そこで、4年前にてんかんと診断されたことを告げられ、抗てんかん薬治療が始まりました。主治医はベテラン神経内科医で、その先生の診察に通ううちにあまり気にならない程度に症状が改善しました。ところが、この先生が退職で交代したとたん、発作が悪化し始めたので、抗てんかん薬が増量されました。
 SPECT検査(*1)で右と比べて左側頭部の脳血流低下あり、側頭葉てんかんであるとされ、さらに投薬が変更・追加されましたが、結果判明した頃から発作は劇的に悪化しました。それまでなかった頭部が激しく発作的にカクカクと叩頭する(前後に動く)ことが起こり始め、また「ボーッ」として問い掛けても答えないという新たなことも出現し、これらの発作がほぼ毎日出現するようになり、29歳で兼本先生の初診となりました。
 最も多く出現していた発作は、右上肢のけいれんでしたが、左手もしびれたりビクついたりすることもあり、さらに、右手から始まったけいれんが左手に広がって、両手が同時にけいれんするようになっても大抵は意識が保たれていました。叩頭を繰り返す問も意識は保たれたままであり、さらに意識が保たれたまま、首を左右に振る発作も出現しました。こうした発作は大抵数分間程度でしたが、時に数十分以上続くこともあり、稀には全身に広がるけいれんとなって意識を失う場合もあるとのことでした。
 脳波は抗てんかん薬の影響で少し遅いα波(*2)が基礎律動でしたが、睡眠脳波も含め、繰り返し脳波検査をしてもてんかん性異常はありませんでした。本人・家族も服薬は正しくしているが、薬による効果はないといっていました。
 この発作は、てんかんという脳の病気としては説明し難いと判断し「てんかんの可能性が絶対にないわけではないので検索は進めるけれども.てんかんでなく心の問題で発作の症状が起こっている可能性も十分にある」ということを本人と家族に説明し、てんかん薬を徐々に減し心理面接を開始しました。
 そうすると、アクティングアウト(*3)が出現し、父親の事業の失敗や姉の駆け落ちなど、それまであまり思い出さなかった過去の出来事が重石の蓋がはずれたかのように次々と夢に現れました。次第に彼女は姉を憎んでいたことを思い出しました。それと同時にけいれん様の運動は影を潜め代わりに嘔吐や下痢がしばしば起きました。数か月の経過で薬剤を完全に中止する頃には、発作症状は消失しました。自分の気持ちを受け入れていくにつれ、嘔吐や下痢の症状も退いていきました。面接もほぼ1年半で本人が忙しく働くようになり、回数を減らして終了となりました。


(*1) Singlc photon emission computed tomographyの略、体内に投与された極めて微量のガンマ線放射性物質をガンマカメラで計測し、コンピュータを用いて画像として構成する装置。脳の血流が画像で表示される。
(*2) 正常覚醒時脳波。α波というのは8~12個の波が1秒間に出現するものをいう。成人では大体10-12個のα波が出現することが平均的。
(*3) 行動化と訳される。心の葛藤が言語化したり、体の症状に転化したりせず、そのまま大量服薬や暴力といった行動に結びついてしまうことをいう。

子宮頚がんワクチン副反応59

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子宮頸がんワクチン | 21:27:53 | トラックバック(0) | コメント(0)

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