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Arataniレポートの真実1
 Scientifc ReportsのAratani報告の異常脳室狭小は正常図譜にあり

 まずジャブ1発ですが悶絶するボディーフックになるでしょう。もっと整えてから出す予定でしたが、厚労省が池田処罰に迷わないように、なすりつけ派の逃げ口上をつぶすため、部分的ですが繰り上げて出します。今年(2017)9月の世界神経学会で過大評価されないよう関係者に伝える意味もあります。池田脳抗体の村中記事と同じくらい重要なので、責任を明らかにするため署名入りで出します。

 Scientific Reportsは速報誌です。Journal of Xと称されることが多い学術雑誌では専門学会が厳しい審査をするので投稿しても採用されるとは限らず、採用されても出版まで時間がかかることが多いです。出版されて始めて業績になるので(投稿の早さは参考程度)競争が激しい領域では、これらを嫌って速報誌に投稿もあります。その紹介(*1)では、事前評価は「1人以上の査読者」とあるので1人のこともあるのでしょう。学際的速報誌ですから審査員が適切とはかぎりません(このブログシリーズで審査がこの程度かとわかるでしょう)。

 今回はArataniレポートを詳しく紹介しませんが、彼女らが売りにしているHPVワクチンと血液脳関門を壊すための百日咳毒素を投与したマウスの第3脳室が傍にある視床下部病変により圧迫されて狭小化している(図1上段)ということに疑問です。

図1 Arataniレポートの異常脳室狭小正常図譜にも見られる

第3脳室Aratani正常比較

 下段は「正常」マウスの第3脳室ですが、上段と比較して差がありますか?上段と比較して差はないでしょう!よって、図1上段がHPVワクチンと百日咳毒素によるものとは断言できないのです。

 このAtlas(*2)はNew South Wales大のPaxinosとMcGill大のFranklinによるもので、学術界にあって厳しく超一流のAcademic Pressが出版し、世界中の研究者が使っている標準の「正常」マウス脳図譜です。これは正常1例ですが、世界的な解剖学者ですから、Arataniらより標本作成技術は優れており標本を見る目は確かなので、標本作成上の人口産物ではありません(逆にArataniらの技術がどうかは今後検証が必要です)。1997年出版以来、20年以上も世界中の研究者が見て、何の問題もなく「正常」マウスの図譜であるとしているのですから、Arataniらがこれを知らなかったら未熟と言われてもしかたないでしょう。

 他の学術雑誌で「研究分野における理論的展開に欠ける」として拒否されたものでも、「技術的妥当性を有する」のであれば、重要性を担保せず、速報誌として採用すると述べています(*1)。HLAの遺伝子頻度を保有率と間違えた鹿児島大学と同じように正常例を異常例と見立てても、「技術的妥当性」には触れないのです。

 Arataniらは「とんでもないいいがかり」と言うでしょうが、このいいがかりを否定できない研究デザインを組んだ彼女らが愚かなだけです。これを避ける方法を、まともな研究者は知っています。この欠点を指摘したこの記事が、現時点では科学的に正しいのです。この記事に納得された方は、この記事引用紹介してください。

 なお、第3脳室の「狭小?」があっても正常というのに疑問の方もいるでしょうが、説明はこれで終わりではありません。私に限らずこの視点からこのレポートを見れば、なるほどという穴が他にもっと見つかります。いずれ順次紹介しますが、研究デザインが劣るこの程度の論文を批判するよりももっと重要なことがあるので、遠回りでも王道的解説の後にします。(今月のワクチン関連はこれまで)

2017年3月15日 小嶺幸弘

(*1)http://www.natureasia.com/ja-jp/srep/journal-information/faq
オープンアクセスの学際的電子ジャーナルで、論文の重要性は担保せず、論文を出版する際には18万円のArticle Processing Chargeが必要。 以下原文;Scientific Reports で論文を出版するメリットは?Scientific Reports での論文出版は、短期間での論文掲載が必須の場合、研究分野における理論的展開に欠けるものの技術的妥当性を有する論文の場合、否定的な結果を記述した論文の場合などに対応しています。
(*2)The mouse brain in stereotaxic coordinates. Paxinos, G and Franklin, K.B.J., Academic Press, New York, 1997

世界神経学会の月を訂正しました。

子宮頚がんワクチン副反応74
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

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子宮頸がんワクチン | 23:56:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
俳句
 プレバト才能ランキングでの俳句の夏井いつき先生の講評が好きです。見かけによらず梅沢富美男もすごいですが、2月23日の放送で初参加のお笑い藤井隆の句がただ一人才能ありでした。
6と路上に書かれた傍に止めているサイクリング車の傍に、菜の花が一杯の写真;
「6の次 7の菜の花 漕ぐペダル」
6は何かの区間を表しているとの想定です。とても良いと思いましたが、下の句が隠されているとき、私の予想は「やっと休み」でした。
「6の労 7の菜の花 やっと休み」
678と語呂も合っています。「6のロード」や、路と書いて「6のみち」とすることも浮かびました。しかし、藤井さんの「7の菜の花」が命に違いありません。

先日、4字熟語を英語にするのを試みていて、Student Timesの英語俳句のページを参考に見ました。英語で5-7-5音節が望ましいが、もっと短くても良いそうです。その中で紹介されていたLee Gurga作品;
graduation day—
my son & I side by side
knotting our ties      
(Lee Gurga, Haiku: A Poet's Guide [Modern Haiku Press, 2003], p. 35)
ページ作者は「卒業式の日/息子と私が並び立ち/ネクタイを締める」と訳し、親子の卒業の喜びが含まれているとしています。確かに、英語でも俳句として成り立っていますね。

私が訳すと;
卒業日/息子(むすこ)と並び/タイ結ぶ
卒業式/吾子(あこ)と並びて/タイ結ぶ
卒業式/吾子(あこ)と互いに/タイ結ぶ
卒業日/互いにタイを/直す息子(こ)と

日本語でも語学ですよね。私もPOWriterと名乗るのだから、言葉を大切にしたいと思います。

語学 | 17:39:19 | トラックバック(0) | コメント(0)
アマゾン村中書評1
 先の記事アマゾン村中書評2の元になった私のアマゾン書評を転載です。規制が厳しくURLは禁止なので記事の引用は日付にしました。

 宇多田ヒカルファンさんは2560字の書評ですが、本のどこが間違いと言っていません。ということは書かれていることは正しいということですね。
 公で本の内容に直接関係のない問いをしていますが、著者はレビュー参加できない仕組みなので、彼女が答えられない不利なことがあると誤解されないように、頼まれてはいませんが、子宮頚がんワクチン問題の科学的解説ブログ「神経内科一歩前進」から答えるのは、責任でもあり権利でもあります。()内は同ブログの記事日付です。

 静岡てんかんセンターの脳血流シンチ所見は心因性障害にも見らるので、研究デザインが間違っていると神経学会会場で指摘されました(2016-05-19)。脳脊髄液所見も疫学裏づけなく、紛れ込み否定は今後の課題ですね。
 鹿児島大学の荒田仁医師がHLAアレル頻度を保有率と誤解して、32015年に検査群で多いとして、ヨーロッパの確かな疫学研究によってHPVワクチンでは神経免疫異常が増えていないこと(2015-11-20)に弁解を試みましたが、その誤解を指摘され、村中さんも京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センターの松田文彦教授の協力で、HLAアレル頻度はp値0.0162で有意差はないとしました。
 ブログでは健常者の保有率を推定し、一般的な有意水準5%でも差がないことを示したので(2016-04-07、鹿児島大学P値(両側)= 0.08549>0.05で有意差なし。信州大学P値(両側)= 0.71698>0.05で有意差なし)、厚労省も異例見解発表「データは、症状が出た方のみについて集計されたものであり、HPVワクチンと脳の症状との因果関係を示したものではありません。また、少数のデータであるため、約8割という数字は、確かなものとは言えないと考えられます。したがって、このデータからは、HPVワクチンが記憶障害などを起こすと言うことはできず、この遺伝子を持っている方に、HPVワクチンを接種した場合、記憶障害などを起こす可能性が高いと言うこともできません。」をしました。
 さらに、「子宮頚がんワクチンでHLAが死んだ4つの理由」を述べた(2016-07-21)ところ、2016年11月の荒田論文では、HLAについてはわずか片段7行、全角換算130字分スペースで保有率(ブログのとおり健常者で62-64%)のみ記載、理由のとおり有意差については一言も述べず、考察もなしですから、彼らの完全な負けです。
 各種抗体が陽性と自慢でしたが、池田教授でさえこれを否定し、ブログでは本来の自己免疫疾患患者が多く含まれているのでは(2016-05-24)と逆手を取られ、進退窮まったというのが実情です。
 なすりつけ論文がいくつあるといっても、免疫治療はプラセボー効果が否定できませんし、荒田の別論文で、神経学の祖シャルコー以来の心因性障害の診断を彼らができないことが明らかで(2016-05-24)、池田教授らの英文報告にも問題あります(2016-07-30、同09-01)。脳抗体についてはここで述べる必要もありません(2016-12-09)。どれも肝心な疫学については全く無視するなど、業績として報告集に入れると責任を問われるレベルです

 なお、高名な岩田健太郎教授は子宮頚がんワクチン接種再開支持の方ですから、たくさん切り貼りして彼を持ち上げている書評子の認知力が?ですね。過去にも吟味しない引用がありました(2016-01-24)

 答えが長くなり申しわけありません(文末まで1725字)。彼の書評が許されるなら、この書評も、システムの欠陥を補い、本の内容に関連するものとして公平に扱われるべきです。書評を越える議論は各々のブログですべきですが、彼の熱心な「ニューロドクター乱夢随想録」では子宮頚癌ワクチンについてはなぜ書かないのでしょう本名でもgoogle検索しましたがなく、「見逃し症例から学ぶ○○」を執筆するくらいですから今後に期待です。

 村中さんは確かに子宮頚がん患者の診療をしてはいないのでワクチンを広めようというより、1科学者(医師)として偽りの科学は許さないというのが基本でしょう。マスコミで既成事実化している中、多大な労力を費やした勇気あるドキュメンタリーであり、一読を勧めます。

子宮頚がんワクチン副反応73
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)


子宮頸がんワクチン | 22:23:11 | トラックバック(0) | コメント(0)
四字熟語 Four character idiom
 前代未聞、空前絶後、抱腹絶倒を英語にしようと思います。

 四字熟語Four character idiomの英語訳はネット(1)にもあります。しかし、「因果応報」retributionのように1字になっては正確でも面白味ありません。また、「一期一会」Treasure every meeting, for it will never recur.のように長い文になっては迫力もそがれます。一方、「一日一善」One good deed a day.は熟語らしく感じられます。

 課題の前代未聞は、unheard ofやunprecedentedなど(2)ありますが、勝手にNever heardとしました。

 空前絶後は、The first and probably the last thing in historyや(3)、Never heard of before and never occur again(4)とありますが、勝手にNone before and afterとしました。「前代未聞」の後に使うので、None in the futureでいいかもしれませんが、直訳風を選びました。

 抱腹絶倒は、sidesplitting laughterやlaugh oneself to convulsions(2)や、To be convulsed with laughterと(3)ありますが、勝手にNo laughter without tumblesとして、さらに短くしました。

 結果はごらんの通りで、頭に否定語(副詞、名詞、形容詞)をそろえたのが売りです。
前代未聞  Never heard
空前絶後  None before and after
抱腹絶倒  No laugh without tumbles

 去年(2016)からずーと考えて、難しかったwithout tumblesで2月19日までかかりました。最近、英語の俳句の記事も読んで音節が重要と分かり、ここに生かすようにしました。これが何の役に立つかは、後のお楽しみ。

(1) http://juken.oricon.co.jp/rank_english/news/2057850/
(2) 英訳四字熟語辞典第4版(2005-2012)
(3) http://www.linkage-club.net/Material/Jukugo.htm
(4) 4字熟語を英語でどう表現するか 町谷美夫 ジーベックス出版事業部2000。この本は出典や中国語読みも書いてあり、「抱腹絶倒の出典は文康の児女英雄伝だそうですが、前代未聞や空前絶後は故事ではないので含まれていません。


語学 | 17:17:09 | トラックバック(0) | コメント(0)

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