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子宮頚がんワクチン副反応12
中村ゆきつぐブログへのコメントに対して2
脳高次機能関連の抗体について

 コメントに抗体名は書かれていません。FOXP2遺伝子が失語症に関連することは知られており、相貌失認でさえ遺伝子を目指して研究されていますが、免疫には遠い話しです。自己免疫異常は限られたものであり、私も拝聴する脳高次機能障害の学会で失語・失認・失行などについて抗体が言及されることはありません。せん妄など意識障害を認知機能として扱うなら脳炎・脳症のように以前から抗体陽性例もあるので、その意味でしょう。我が国で抗体測定なら、頻度から抗NMDA受容体抗体のことだろうと推測されます。
 抗NMDA受容体抗体脳炎は、子宮頚癌ワクチン以前から、若い女性にも起き、婦人科腫瘍に伴うことがあり、神経内科の「つぼどころ」です。wikipediaでも「100人中91人が女性、平均年齢は23歳。98人中58には腫瘍があり主に卵巣奇形腫」とされています。精神症状で発症し、検査をすると抗体陽性となり抗NMDA受容体抗体脳炎(*1)と診断されます。脳炎自体、良好な予後も多いのです(*2)。
 しかし、これらの患者も発症以前に同抗体検査がされていることはまずありません。数が多い卵巣奇形腫を例に上げて説明します。卵巣奇形腫が脳炎発症の何週間か前にできたとは研究者は考えていません。何年も何十年も前からあったと考えられます。ですから、抗体ができた時期も分かりません。私のブログでも紹介している免疫学者によると、(ギラン・バレー症候群の原因となるキャピロバクター感染などを除く)多くの自己抗体は絶えず作られ、絶えず抑え込まれを(何カ月もおそらく何年も)繰り返していて、ある臨界点になって発症するのだろうとのことです。この形で、はっきり脳炎に至らず何か調子悪いなで過ごし、本症予後良好も多いので、回復してそのまま普通生活に戻っていることもありえます。変動する抗体が消えると診断が難しくなり、原因不明の海馬硬化症などの機序ではないか、志ある研究者はこれを明らかにしようとしています。
 資料のように他の腫瘍例や腫瘍が見つからない例もありますが、同抗体がいつからあるのか正確に分からないのです。となると、前回の海馬硬化症と同様に、コメント記事の症例も(子宮頚癌ワクチン接種前に同抗体が陰性だったと証明されていなければ)以前から同抗体が陽性だった可能性もあります。読者も気づかれたと思いますが、心因性がこの年頃の女性に多いと同じく、資料のように抗NMDA受容体抗体脳炎も子宮頚癌ワクチン対象者に多いのです。
 もし、陰性だった抗体が接種後に陽性となった例が見つかると、これが偶然かどうか疫学的研究の対象になるだけです。もちろん、心因性とことなり、ターゲットが明らかなので同ワクチンを動物に注射して抗NMDA受容体抗体ができるか実験ができます。
 
 神経内科専門医にはこれらは常識ですが、村中記事に紹介された医師たちの言動からすると、ワクチン接種後の脳委縮や抗体陽性でぬか喜びしているような気がします。賢明な読者のみなさんなら分かっていただけるでしょう。

 いろいろ難しい話しに疲れたかも知れません。覚えていただきたいのは、全ての症例について言えますが、子宮頚癌ワクチン接種以前に客観的検査に異常がないことが明らかな例で、ワクチン接種後にその検査で異常をきたし、他に原因が考えられなければ、実験や疫学的検討を経て、因果関係を明らかにできます。そうでない、発症後だけの異常値ではいくら客観的検査でも、症例を集めて疫学的手法で原因を探るしかありません。

 その記事の出所を具体的にお知らせいただければ、私が確認の労をいといませんので、ぜひお知らせください。

(*1)原因である可能性は高いものの、慎重な研究者は「関連脳炎」としている。
(*2)Wikipedia;577人の患者中79% は24ヵ月で良好な転帰。
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子宮頸がんワクチン | 11:39:35 | トラックバック(0) | コメント(0)
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