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子宮頚がんワクチン副反応28
ブログ基本姿勢2016年
(タグ;子宮頚癌、頸がん、頸癌、副作用)

脳委縮(11月14日)、抗NMDA抗体(11月15日)、HLAとの関連(12月18日)、DSM5心因性障害診断(前回前々回など、重要なことを述べて来ましたが、ブログも長くなったので、2016年の基本を確認したいと思います。

ネット上で活動する理由

「学術論文を書く外は科学者の道ではない」と思いこんでいる医師も多いです。しかし、近年、医学会では大会に市民講座を併設して専門知識が狭い箱の中で終わらないように努力しています。論文になるには時間がかかるので、誤った報道があれば苦しむ人が出ないように素早く正さねばなりません。第一、副作用かどうか悩んでいる一般市民が論文を入手することもまず無理です。Lorna Myersもブログから始めたそうです。うわべの「科学者」の目を開くために一言述べておきます(以上再掲)。
 久住英二医師も「専門家集団が『科学的事実は揺るがないから大丈夫』と安心=慢心して情報発信しないことは、果たすべき義務を果たしていないことになりますね。」と発言しています。村中記事以降、いくつか発言が出てきました。しかし、メーカーのwebサイトも十分な対応ではありません。

目標

 メーカーは、子宮頸がんワクチンの副作用が他のワクチンの副作用と同等と結論が出れば、終わりになるかも知れません。私は、心因性障害の発生を一人でも抑え、もし発症したら最善の治療が受けられるようにするのが目標なので、終わりがありません。接種が再開されてもされなくても、心因性障害は起きてくるのです。

何が問題なのか

 確かに、過去に薬害はいくつありました。専門家が間違える未知の事もあるのです。しかし、これを解決するのも疫学に基づいた科学的調査です。
 子宮頚癌ワクチン副反応と主張されている例の報告は、対照群のある研究ではなく、ワクチン接種後の(対照群のない)症例研究であることを、すべての関係者が認識する必要があります。これが認識されている限り、要約された情報より詳しい情報を出していただけると有益です。

 対照群のある疫学が必要ですが、副反応を主張する医師たちは「うちの病院では以前なかった症状の例が増えている」と病院ベースであることを全く意識しない発言がみられ、疫学音痴であることがあからさまです。患者が集まってくる範囲、その中での捕捉率が分からないとまったく無意味です。こういう疫学音痴が、疫学調査に複数加わると日本の恥となる立派な研究ができるでしょう

 検査異常というと素人はつい信じるかも知れませんが、接種後の(対照群のない)症例研究に過ぎず、脳委縮と抗NMDA抗体については接種前からの可能性を指摘しました。また、HLAとの関連については、脱髄性疾患の可能性がしっかりした疫学研究で否定され、わが国でも報道例のMRI画像に脱髄所見がないことを指摘しています。

 これら以上に問題なのは、わが国の心因性障害診断レベルがまだ低いことです。これはDSMという高水準から、現場の神経診察法という低水準(基本)まで要因が重なっています。DSMについては前回前々回の当ブログ整理できました。
 疫学を忘れた人たちは、神経学に矛盾する所見と、倦怠感など神経学で説明困難な所見を混同しようとしています。例えば、心因性の半側触覚鈍麻が正中線で境界されるというデジェリン時代からの古典的神経学知識は、説明困難な所見ではなく、明らかに神経学に矛盾する所見です。これに異を唱える神経内科専門医がいたら資格が疑われます。
 報告例の歩行障害は、筋力低下もなく(神経学的に診ても)奇異と著者自身が述べています(*1)。シャルコー以来の深い神経学知識(*2)に見られない様式が発生?とするのは無理があります。なぜなら、原因は新しいものが出てきても、病的発現機序は体に元々備わっているものですから。例えば、1980年代に明らかになった新しい合成ヘロインMPTPの副作用でも、症状は典型的なパーキンソン病です。
 誤解ないように言うと、心因性の症状は過去の病態からは奇異(矛盾)でも、病的発現機序に頼っていないのでその機序に無理な仮説はありません。

 最後に言うと、私はメーカー側に立っているのではなく、副作用と言われる例の中で心因性障害が正しく扱われていないことに抗議しているのです。
 twitterなどの断片的で科学的でない情報も、心因性障害の発生源になっているので、十分な議論を尽くし、後戻りせず積み上げる科学的解説サイトが必要です。これは、本来はメーカーの責任です。
 しかし、初めての性に関するワクチンで心因性異常が発生し、従来のワクチン異常ではないので、2社譲り合ってなす術を知らないというのが現状でしょう。1社だけであったら、今のようなぬるい対応ではないというのが、正直な感想です。奮起を望むためにあえて言います。

まとめ
1)専門家も「科学的事実は揺るがないから大丈夫」と慢心せず、ネットでの啓蒙が必要です。
2)心因性障害は接種の有無にかかわらず起きるので、対策が必要です。
3)解決は疫学に基づいた科学的調査による。副反応と主張されている報告はワクチン接種後の(対照群のない)症例研究であることを、すべての関係者が認識するべきです。
4)副反応を主張する医師たちは病院ベースで発言し疫学音痴です。
5)検査異常も接種後の(対照群のない)症例研究に過ぎず、好発年齢から接種前からある可能性もあり、脱髄所見もありません。
6)わが国では、DSM5の理解不足、神経学に矛盾する所見を説明困難な所見と混同しており、心因性障害診断レベルが低いです。
7)断片的で科学的でない情報も心因性障害の発生源であり、その解決にはメーカーの責任が大です。

(*1)Kinoshita T et al, Intern Med 2014:53(19);2185-200
(*2)症候学としてはデジェリンの『神経疾患症候学』(1914)を越えるものはないだろうと、岩田誠先生も話されています。

2016-1-22 誤字訂正

子宮頚がんワクチン副反応28
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子宮頸がんワクチン | 21:11:45 | トラックバック(0) | コメント(0)
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